ツンデレ国語教師(受け)と尻フェチ堅物体育教師(攻め)のお話です。まるまる二人のストーリーなので、読みごたえありです。初めはツンツンの受けが、お話が進むにつれデレてくるのがいいです。攻めくんの嫉妬の炎がちらちら燃えるのも、わかりやすくていいです。最後の裏・高校教師は、まあおまけ程度の感じでしたけど。
タブーに挑んだ、時代を画する作品だ。こちらの世界にとどまるか、あちらの世界へ踏み出すか、何度も踏み絵をさせられる。次々と襲い掛かる波と戦いながら読まねばなりません。
郁巳と雛の純愛は前作を超えるものでした。今回は郁巳が死を迎えなければならないという宿命が、より一層二人の愛を刹那的かつ神秘的に
際立たせています。その一方でホスト悠次に利用され破滅していく
紅子。純愛とは対照的な部分が、郁巳と雛の純愛を更に美しいものに引き立てています。それにしても、上戸綾ちゃんの少し甘えん坊のような
寂しい表情は「可愛い!」って感じです。「愛し君へ」でも病に冒されていく役を演じていた
藤木直人くんの演技も抜群で、本作のキャスティングは素晴らしいと思いました。