前作の連載時期からすれば、幾霜月……。
今作で、ようやく大団円を迎えたわけです。
ずっと二人を見守っていた私たちにとっては、気を揉む数十年でした。
ラストがどのような終わり方をするのか、ここは書けないのが残念ですが、
エルのような素敵な女性を創造していただいた作者に、感謝したいです。
何年経っても色褪せない、素敵な物語をありがとうございました。
……できれば、その後の話も読みたいな、なんて。
「Theかぼちゃワイン(中・高校編 仮称)」の続編と、言うよりも・・・春助・夏美(エル)という同じ個性をもったキャラが、ちょっと年齢を変えて活躍するお話・・・・と、いったところでしょうか・・・(Anotherがもう一つのですから、ま・そーなんですが・・・・)。
Theかぼちゃワインとして読むと、ちょっと違和感がありますが・・・別物とすれば面白いです。
連載誌の意向もあるのでしょうが、マガジン連載の旧作に比べてギャグ色が強めの様に思います。
お色気部分は探偵社員のエリカの存在のお蔭で、これもまた強めですが個人的には「もう少し旧作の雰囲気を出して欲しいなあ・・・」と思いました。
春助の情けない部分が強調され、格好良い場面が少ないのがちょっと悲しいですね。
少年誌の頃から結構"お色気"面は強かったし、春助の駄目な面・ギャグ面も沢山ありましたが全てのバランスが絶妙で、かつ春助がここぞという時にみせる”男気”と活躍が魅力だったと思うのですが・・・。
酒に弱い春助が格好悪い姿をみせるシーンが多い巻だったので、そう感じるのかも知れませんがもう少し彼の見せ場が欲しいところです。
ま、そうはいっても子供の頃に大好きだった作品の続きを今になって読むことが出来るのは実に嬉しいです。
次巻以降に期待したいですね。
ラブコメの王道と言われた古きアニメ「Theかぼちゃワイン」の原作漫画のおまけ編。
時代が進み、ヒロインのエルは当時よりも少しばかり賢く(大人思考に)なっているが、性格と行動パターンは当時と同じく純情なまま。
例によって、事件発生→誤解→誤解を解く→更に愛が深まるというお決まりの展開なのは、恋愛が進行する上での現実の姿だろうからまあ良いのだが、問題はラスト。
最終話で、原作では学生ゆえに先送りになっていた「結婚」の話が、現実の物として持ち上がり、展開は一気に進むのだが・・・
ヒーローの春助が、エル(正確には彼女の友人)の策略に気づいて、小規模な破局を迎え、そのままエンドとなってしまう。
まあ、二人らしい展開と言えばそうなのだが。
ただ個人的には。
これが最終話(になるであろう)である以上、春助には最後に1段階成長してもらって、騙されて与えられた幸せでも許容するくらいの寛容さが身についた男にして、そのまま「ゴールイン」してほしかった。
それでこそ、常日頃から春助が言う「男」の度量なんじゃないかと(私個人は)思うわけであり、それができなかったゆえに、不完全燃焼なエンドになっている思うのだが。
エルは少し大人になったのだから、君ももう少し大人になってくれと、春助に言いたい。
それともまだ続編があるのだろうか。
なければちょっとエルが可哀想すぎる。
子供の頃、テレビアニメで見ていた漫画を 久しぶりに見つけて読んでみたのですが、 懐かしさだけでなく、今読んでも十分面白い。 読み応えのあるラブコメでした。 本編もお勧めです。
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