漫画家(魔神ぐり子さん)とその担当さんとの、 遠慮ないやりとりが、本当に面白い!!! 魔神さんは言葉の使い方が上手ですねぇ。
高飛車なイメージもないので、 言い合いはとても雑なのに、好感が持てます。
連載誌が休刊だか廃刊だかで連載もストップしてしまっていた猫エッセイ漫画
130Pくらいある中、半分くらいが描き下ろしです 連載分は数ページの形式で、描き下ろし分は4コマでした
魔神先生が他誌で連載中の「楽屋裏」では、作者自身の「売れない・もてない・変態」ネタでぶっ飛んだ感じですが、この漫画は猫メインなだけあってややソフト(汚い言葉で罵倒し合うような表現は控えめ)
爆笑ギャグではなくて、ほのぼの猫エッセイギャグ漫画かなと
レディース雑誌にあるようなお洒落かわいい猫エッセイ漫画とは雰囲気が違います 恋愛漫画家やエッセイ漫画家の漫画ではなく、ギャグ漫画家の漫画です
楽屋裏のファンであれば同じようなテイストなので問題ないと思います (楽屋裏も今は半分猫エッセイのようなものだし)
作者の他作品を知らず猫エッセイを求めるのであれば、試しに買ってみればいいと思います
※楽屋裏ファンの方へ 大和田くんは出てきません 親父さん成分は多めです(連載分)
「ひよりすと」の第2巻にして最終巻です。
ひよりは益々可愛くなるし、一郎太の変態度は回を増すごとにエスカレート。
お色気たっぷりの母親に、ちまちましたおとうさんと、家族も全員揃って賑やかに。
そしてひよりに恋心を抱く弟の草介が、実はひよりと半分血の繋がらない異母兄弟だったという新事実が!
と、これだけ話を盛り上げておいてあっけなく終了。それはないでしょう!
これでは一種の放置プレイですね。
人気が無くて打ち切られたのではなく、作者曰く「自分は短距離走者だから、長く話を続けるのは苦手」という理由で、自分で強制終了をかけたとか。
(実は同人誌の執筆の方が楽しかったりして??)
他社発行の「まごころ」もそうでしたが、作者は近来希に見る才能の持ち主なのに・・・途中でやめちゃうんだもんなぁ。
こんな楽しい話の続きを読みたい読者は、私に限らず多数いると思うのですが・・・・・。
ともあれ、最後に書き下ろしが4ページありますが、私はその中の最後の1ページがお気に入り。
特に最後の一コマに作者の本性が見えた!
ぜんぜん働きたくない漫画家とそれを働かせるのが仕事の編集者とのあいだで繰り広げられる泥仕合4コマ漫画の実質4巻め。1巻から変わらないその掛け合いの猥雑性、不毛さ、軽妙っぷりにおいて、式亭三馬「浮世床」くらいの破壊力を持つ。なので100年後くらいに、アナーキスト違いの乙女思考回路=腐女子、を理解するための風俗的資料として重宝されるかもしれない。ゲームやアニメの固有名詞が頻出するのでサブカル方面に明るくない人にはピンと来ないレトリックも多いかもしれない。「美麗な画じゃなきゃマンガじゃない」スタンスの人はアレルギー反応でひきつけを起こすかもしれない。ただ生活しているご本人にとってはそんなにおもしろくもおかしくもないであろう日常(ゲームをする、ダイエットをする、〆切間際になってもネタが出ず体調不良になり〆切破りさらなる自信喪失、金欠、のループ)を、渾身の力でぶん投げて、おもしろおかしく着地させ続けて早5年、たったことを考え合わせると、それぞれのネタに心底笑いながらだんだん切なくなってきます。 3巻で関東へ引っ越し、サイン会をし、仕事量が増え、仕事をデジタル化し、アシスタントをアゴで使う?ようになった結果、少しは調子に乗ればいいのに、むしろますます正気を失ってゆく姿がリアリズムだとおもいます(「100人の猛者」「花が届いてました」「スターがあったら楽しそう」「心配なんて信じない」など)。 同時収録「漫画家デビューはしたけれど」は早々にへいぞう(猫)が登場し、井上さんのキャラクター(賞はとれるけど連載はとれない苦労人漫画家)が死んでしまったので、ネコはネコでまとめた方がいいかとおもいます。大和田くんも電話で少し登場するので大和田ファンの方も楽しめることとおもいます。
名作「楽屋裏」の作者である魔神ぐり子氏が、2011年8月現在連載中の4コマ漫画。
当初5ページで始まった連載が、現在は毎月8ページ。人気があるのでしょう。
人気漫画家が多数執筆している掲載紙である「まんがタイムオリジナル」の中でも極めて異色な作品でもあります。
当初は「萌え」を念頭に連載を開始したようで、ちんまりと可愛いお姉さんに対し、彼女に萌える真面目な弟、強気でグラマーな妹を中心に話が始まりしたが・・・
品性下劣な作風?を自称する魔神氏の作品だけに、お色気に満ちた母親、男の娘、自ら変態を名乗るメガネ同級生、等々登場人物が増えるにつれ、どんどん萌え漫画から何でもあり漫画へと変貌し・・・(作者曰くウラで担当者から下品な表現の訂正要求が頻繁に入るとか)
可愛い絵柄とはかけ離れた作品内容に「現代の女性漫画家はここまで来たのか・・・」などと考えてみたりする傑作です。
|