本書はとにかく面白かったです。
社会学の書籍では最近一番知的な興奮がありました。
サブカルチャーの地域伝播のありようとその過程のローカライズの仕組みを解き明かした論文集です。
後半は学生さん?の論文が掲載されています。
グローバリゼーションの一側面をよく理解できました。
遠藤氏の文章はすごく明快でした。
これはすごく大事なことだと思います。
ただ・・・。ただ日本語はよく分かるのに内容が理解できない部分がありました。
つまり難しいことを平易に書いているからです。
図版も分かりやすいし、文章も分かりやすい、面白く一気に読む。
突然「あれ?これは何を言ってるだっけ」ということが数度ありました。
1章から3章はどれも新書として出版できるような題材と内容です。
ジーンズの意味とか履歴書の歴史など、視点のユニークさとその奥に広がるグローバルな背景に驚きます。
遠藤氏は視点が新しい先生なのだと思います。今後の作品に期待します。
遠藤氏以外の論文では、4章と6章が面白く読めました。
ラップとバイク便。
バイク便は目からうろこです。
the album arrived very shortly after it was ordered. the item is a reasonable price for the releases by this artist.
TM Networkやaccessファンの方ならご存知のドラマー、阿部薫氏のヴォーカルアルバムです。
有名なドラマーで最近は水樹奈々等のサポートドラマーもしていたり、カメラマンとしても活躍なさっている阿部薫氏。
TM Networkやaccessファン以外にも今では知られているかもしれませんが、彼のキャラ丸出しのシュールでカオスな世界観が楽しめるアルバムです。
過日、とある書店でエリアーデ著作集を捜している時に偶然知り合った大学院生の女性に、その本の人って、あの白塗りの亡くなった美容関係の人と、大昔の例の男根を切り取った事件の人ですかと、左手に持っていたこの本のことを聞かれました。
一瞬、きょとんとして、すぐに爆笑。
彼女は、ふたりを鈴木その子と阿部定に間違ってくれたのですが、笑わそうとかいうことではなく、それ以外に思いつかなかったそうです、なんということでしょう。
ええっと、これは生誕60年だから出された記念本です。
生きていれば2人ともアラカンだったのに、鈴木いづみは36歳で首吊り自殺、阿部薫の方は29歳でブロバリンという睡眠薬を98錠も飲んで中毒死したという夭折カップルです。
彼女はモデルでピンク女優(死語!)で小説家、彼はジャズマン、アルトサックス奏者で、2人は結婚して一児をもうけて、その後離婚。
1970年代を駆け抜けていったビート・カップルです。
速度が問題なのだ・・・鈴木いづみ 誰よりも早くなりたい・・・阿部薫
アニバーサリイ本だから盛り沢山で、2人のPHOTOアルバムがあり、2人を信奉し愛してやまない人たちによるシンポジウムやエッセイ、中でも副島輝人の「絶対零度に向けての疾走・・・阿部薫小論」が秀逸で、これを読んだ後には周りが塵に見えますが、その他に両人の対談「愛しあって生きるなんて、おそろしいことだ」があり、彼女の6編の小説とエッセイもあり、巻末には年譜と書誌とディスコグラフィも付いていて、ファンならたまらない豪華本ですし、初めての方には完璧ガイド本って感じです。
私は、文遊社の鈴木いづみコレクション8冊と、セカンドコレクション4冊を、たまたま高校生の時にフラリと立ち寄った摩訶不思議な書店=ヴィレッジヴァンガードで見つけた時に、ピーンときて、即購入してむさぼり読みました。
70年代なのにいたって爽やか、少しもごてごてしていなくて古臭くなく、すっかり私のお気に入りです。
記述日 : 2009年9月21日 07:48:34
新東宝映画である。つまりポルノ映画。 鬱屈した青年が、改造ピストルを作り、次々にレイプ、殺人を犯す。 盲目の少女をレイプしたが彼女だけ殺さない..心が少しだけ変化する。 最後は.... 本編は60分。1978年の作品。 内容的には、あまり心にくるものはなかったが、関心はやはり本作の音楽を手がけた阿部薫だ。 ギター、打楽器、ハーモニカ、アルトなどによるプレイ。 「アカシヤ...」も演っている。 ラストの「赤とんぼ」は少しだけグッっときた。 78年というと、フリージャズも70年代初頭ほど熱くはなかったはず。 若松孝二は、ずっとフリージャズを引きずっていたのだろうか。 それとも、単に阿部薫に対する思い入れが大きかっただけなのだろうか? この映画の数カ月後に阿部薫は鬼籍に入る。 葬儀を仕切ったのは若松孝二だという。
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