Win32マルチスレッドプログラミングをこれからはじめようという人は手元に置いといて損のない本です。個々のAPIの解説からはじまり、短いサンプルによるAPIの基本的な使い方と、APIを使う上での注意点が非常によくまとまっています。また、Win32プログラミングを行っていると、どうしても避けられない非同期I/Oについても解説しており、より高度なアプリケーションを理解するための基礎知識として優れた本になっています。当然と言えば当然なのですが、Winsockやシリアル通信におけるマルチスレッドプログラミングといった応用については一切触れられてません。
前作からのラストからいささか強引な感じで始まるこの映画ははっきりいってキャラクターが多すぎです。みな、チープでユーモア満点のキャラクターに主人公である兄弟も押され気味。前作をパワーアップしているものの方向性を変えてしまったため、非常に奇妙な味わいが産まれてしまいました。それが悪いのかというと、三作目が大好きな僕は決してNOとは言えないのです。
このロバート・クラフトのシェーンベルクシリーズはkoch社時代からの私の愛聴盤でした。皆に知ってもらいたいと思いつつもマニアックなレーベルなので知られずに歯ぎしりしてたところ・・・。指揮者のクラフトはストラヴィンスキーとの交友が有名ですが、私の知る限り、シェーンベルクの方に名演がはるかに多い。この人の演奏はブーレーズやシェーンベルクらにも認められていたお墨付き。とにかく音のとり方がきれい!楽式の把握も完璧で、とにかく僕の知る最高のシェーンベルクの名演です。ぜひどうぞ^^
大好きだったロバート・B・パーカーが突然亡くなって数年が経つ。彼の新作を読むことが叶わなくなるかと思うと、本当に残念で心が痛んだ。彼の代表作は、ボストンの私立
探偵スペンサーシリーズ。それまでのハードボイルドとは少し違って、博学で美食家。ジムに通って身体を鍛える。ステディな彼女もいる。基本的に暴力は好まない。が、やる時はとことんやる。日本でも大人気。一時ブームも引き起こした。大分昔テレビシリーズ化されたことがあったが、スペンサー役の俳優がイメージと違って、少々がっかりした記憶がある。後に人気シリーズと併せて始まったのが、同じマサチューセッツ州(どうやら架空の町らしい)のパラダイスという町を舞台にした警察署長ジェッシイ・ストーン、シリーズである。主役はトム・セレック。
タイトルは忘れてしまったけれど、中日ドラゴンズに外国人助っ人として入団する役を演じていた。監督役は高倉健。未来警察のような役も。でも僕にはコメディ「スリーメン&ベイビー」の
建築家役が印象に残っている。そんな彼がパーカー作品の映画化の主人公を演じた。パーカー作品は大好きなので配役などもついつい辛口になり勝ちだが、彼は原作を読んだ時にイメージした主人公ジェッシイにほど近い。ハマリ役ではないかと思った。元
メジャーリーグの内野手としてならした。が、怪我で辞めざるを得ず、ロス警察へ。が、妻との離婚が元で酒に溺れ、流れ流れてパラダイスへ。仕事が欲しくて、一見平和そうに見える町パラダイスの警察署長の職に就く。しかしそこは不正がはびこる怪しい町だった。ひと癖もふた癖もありそうな署員たちと協力しながら悪党たちに立ち向かう。自らアルコールを固く禁じるストイックさ。もと
メジャーリーガーという異色な過去。また新しいタイプのハードボイルドの誕生である。この作品以外にも何作か映画化されているが、どれもなかなか面白い。オススメである。加えてぜひ原作も。かなり原作に忠実に作られていると思うけれど、多分「なるほどトム・セレックね」、と感じていただけると思う。
長く、入手困難で、著作リストの中での気になる作品でした.著者の長編に慣れた人には、あっさりとした中篇というところです、短いながらもこの作品にちりばめられたエピソードには、ジョーンズらしさがあふれていて、他の作品と同じような出来事が起こったり...読みやすいので、入門篇としてもいいかも。