四人囃子の実質的なデビュー作。日本版ピンクフ
ロイドのような形容詞で語られることの多かったバンドだが、そのサウンドの独自性は当時の他の国産プログレバンドの追従を許さないものがあった。収録曲数は少ないが、いずれもレコーディング以前のライヴ演奏の経験を経てアレンジが良く練られており、平均的な完成度は高い。特に、「空と雲」での反復するリフにのったクールなエレピとギターのソロや「おまつり」のイントロ部分の泣きのギターなどは、今聴いても新鮮である。2枚目のアルバムでは音を詰め込みすぎる傾向が現れ、やがて中途から参加したメンバーが主導権を握り、その当時流行していたテクノポップ系のつまらないバンドになってしまったのが非常に惜しまれる。結論:四人囃子についてはこの1
当時リアルタイムで誠心会館の抗争を観たとき、「看板」をかけて戦う男らの執念のようなものを感じ、戦慄が走ったものだ。青柳と斎藤のがけっぷちの試合は久しぶりにハラハラして観た。
この作品では誠心会館と新日(ちょっと前の平成維新軍)との戦いとなぜ同じ巻にカッ
プリングされているか、その意識が不明だが小川vs橋本が入っている。
比べてみてみると小川vs橋本の迫力の前には、あれだけ緊張感のあった誠心会館の試合も甘く見えてしまう。それだけ、小川vs橋本の持つダイナミックさは5年経つ今見返してみても感動である。