徳永兼一郎は間違いなく世界に通用するチェロ奏者だと言えよう。今は急逝が惜しまれる彼の演奏は明らかに心揺さぶるものがある。多数のクラッシック・アーティストがこぞってデビューを急ぐ時代で誰が真に才能のある者なのか、心豊かな演奏が出来るものなのか見分けるのも一苦労の時代、彼の演奏は往年の巨匠に通じる普遍の何かを聴かせてくれる。
仲道郁代さんのピアノがこの曲にぴったりで素晴らしい。オーケストラの編曲も完璧で何もいうことはありません。世界的に知名度の高いピアニストの演奏と聴き比べてもこの演奏が一番気に入って飽きません。その他の曲は殆んど聞きませんが、特に悪いというわけではありません。
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