この作品のみについて評価すればいいのであれば、「クスッと笑えるシュールギャグ」と書いておけば良い。5つの短編と4つのショート・ショートからなる、「ラッコ部長」こと平帆水産株式会社第一宣伝部部長ラッコ11号の日常を描いた作品だ。作者はこの作品がデビュー作であるひなたしょう氏。文章が若干粗いのは気になるが、社会のちょっとした不条理な出来事を、ラッコ人間の目を通してコミカルに描いており、クスッと笑える短編集になっていると思う。 と、ここまでレビューを書いてきた訳だが、これはあくまでこの作品を一つの小説として見た場合。この作品の特殊な立ち位置を考えると、またちょっと評価が変わってくる。ご存知だと思うが、この作品は大場つぐみ・小畑健作の漫画「バクマン。」の登場人物である平丸一也が描く「ラッコ11号」のノベライズである。簡単に言えば漫画の作中の漫画の番外編として書かれた小説な訳だ。こんな無茶苦茶な立ち位置の小説は中々無いと思う。集英社、よくこの企画通したな…。 ということで、「番貝(外)編」と銘打っている割には我々読者は本編を読んだ事が無いわけである。普通の漫画のノベライズなら、原作と比べてどうとか言えるのだか、この作品には比べられる原作が無い。だから上に書いたような独立した小説としてのレビューしか出来ないのだが、それでこの作品を正しく評価した事になるのか、ちょっと自信が無い。 まぁ、読んでいて、泣きそうな平丸先生の顔が浮かんできたので、個人的には満足。
ジャーマンメタルの大御所、HELLOWEENのカバーアルバム。 メンバーが若いころ好きだった曲を選んだらしく、ロック系からだけでなく、アバやビートルズといったポップなバンドからの曲もあります。 ですが、ちゃんとHELLOWEEN節になってます!!!(4Space Oddityはオリジナルまんまですが…)。 お金に余裕があって、アンディー期HELLOWEEも好きで、メタルを愛しているなら買いです!
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