自民党の中川氏と、日本に留学して会社(ソフトブレーン/2007年末時点で従業員約180名)を立ち上げた宋文洲氏の対談である。内容は日本が抱える問題多岐に渡る。
片方は日本の現役政治家として、片方は中国出身の経済人としての立場として発言するので、異種格闘戦のような雰囲気だが、鋭い指摘が多々見られる。
中川氏は日本の先行きに様々な懸念を抱く。個人資産が有効活用されておらず、国民としては資産を持っているのに国家財政は破綻しかけている。これを企業で言う黒字倒産に例える。原因の1つに、銀行がリスクを取らない結果、資産運用を外資ファンドにまかせ、結局は日本の株式市場が正常に機能していないと嘆く。
結局、日本の景気回復には働き方・生活・教育をすべてつなげて改革すべきと宋氏も指摘する。
教育については、政治活動・思想教育に重点を置く日教組北海道を憂う。
日中関係については、結局話がかみ合わないまま終了する。日本が中国に抱いている軍事・経済・人口などについての恐怖感を宋氏が全く理解していないからなのだが、それがサブタイトルの「不愉快な対話」に繋がる。
私たちが最近「なぜこんな事が起きるんだろう」と日常感じている疑問を解消してくれます。
背景にある構造的なものを知ることによって、個々ばらばらであった現象が底流で共通していることに気づく。
この本は読者にそんな気づきを与えてくれます。
9・11、中川昭一、IMF、FRB、CDS、インフルエンザ、酒井法子、メディア、食糧戦争・・・と話題は今日的で広範多岐に渡る。
一例をあげましょう。
なぜIMFから日本はデフォルトを防ぐため消費税を15%まで(3倍に)増税しろと言われなければならないのか?
日本は世界最大の貯蓄国であり、国債はほとんど国内で極めて低金利で安定的に消化されています。
また、日本は世界最大規模の経常黒字国であり、外貨準備も世界第2位である。
このように考えると日本の自国通貨建て国債のデフォルトは可能性が極めて低いと考えられています。
デフォルトの恐れありとされている他の国々とは条件が決定的に違うのです。
しかも、日本(自民党政権時代)は昨年2009年にIMFに10兆円拠出したばかりです。
(このへんの"なぜ"にも本書は詳しく触れています)
単純に日本の全国民1億人が10万円/1人づつ拠出しIMFに協力した計算です。
それなのに翌年2010年には日本国民にもっと税金を上げろ(今の3倍にしろ)と言ってくるのはなぜ?
あの10兆円はこのような"内政干渉"をするための"資金"だったのか?
こんなことの背景もよく見えてきます。
本書にはいろんな今日の謎解きのヒントがたくさんちりばめられています。
たいへん困難を伴うかも知れないけれども国民が民意をしっかりと示し国益を守るほかないと知らされます。
志あるジャーナリスト、志ある政治家、志ある官僚の皆さん、・・そして目覚めた国民が一致協力して守らなければならない。
そんな気持ちにさせてくれる一冊です。
著者はアルコール依存症を「コントロール不能の病」と
定義し,治療がなされたとしても,癌と同様,完治すること
はなく一時的に症状がでなくなる寛解と呼ぶ状態になるだけ
だとする。アルコールの危険性を啓蒙するとともに,その
具体的な対処法を詳細に述べており,アルコールに問題なく
接している人に取っても,自身の健康を保つために基礎知識
とし一読しておくべきだろう。実例として記載されている
症状は悲惨だが,表現の端々に感じられる著者の患者への温
かい視線に救われる思いがする。
デリバティブのノックイン債等を騙されて購入した日本の自治体や大学等は日経平均5000円割れで、慶応(500億円)やハーバード(1兆円)のように損害を蒙ると予測する一方、
米経済が壊滅的であることが、その恐るべき粉飾決済やRMBS、CMBS、CDO、Synthetic CDO等の不良債権データ及び2009年に既に100行程の銀行が倒産しFDIC(米保険預金機構)が破綻直前でありFRBの資産(負債)も3兆円目前であること等で示され、対外債務を乗り切る為のドル価値の1/10化(denomination)=1ドル10円への帰結が論理的に解説されてます。
米国債購入を阻止した愛国者の中川昭一さんに触れ腐敗官僚のその後を暴きつつ、レアメタル確保戦略等日本国家の取り組むべき方向性も提示し、巻末には日経平均5000円割れ時に購入すべき日本企業60社の情報を掲載した情報テンコ盛りの真実が知れる優れた経済書です。
中川昭一さんが亡くなられました。
まだ詳細はわかりません。
この方は日本の将来展望も思想もしっかりしていた方でした。
いつかは再起なされると思っていました。
それが、
せめて、この本を読み直して、
この方が目指していた日本を
もう一度夢見たいと思います。
そして、政治家だけではなく、私たち自身が!!
日本を作っていかなければと痛感しました!!
最後に一言・・・
情報の解釈をマスメディアに頼るな!!
みんな!!自分の頭で考えろ!!
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