特許、著作権、ブランド、デザイン。知的財産権の基礎知識について、一冊にまとめてある。著者は弁護士。それぞれ、以下のように関係する法律と関連付けてあり、細かくはないものの判例を用いて説明している部分もある。
- 特許法:特許 - 商標法・不正競争防止法:ブランド - 意匠法:デザイン - 著作権法:エンターテイメント、アート、論文、他
薄い本だが、とてもわかりやすい。まず、要点が簡潔で明瞭。また、グレーなところは判例を交えながら具体的に示している。さらに、法律自体というより、その背景の思想や考え方について解説してあるので、納得感がある。
例えば、近年特許でよく問題になるケースに、従業員が発明に対する対価を求めて勤めていた企業と係争することがある。これについても、なぜ特許法がそのようなことを認めているのかという理由を添えて説明している。また、そのような点で特許と著作権は違いがあることについても別途注意を促している。
ちょっとわかりにくい、著作権、著作者人格権、著作権者、著作隣接権者の違いや、著作権の有効日を計算する際の戦時加算というルール、私的複製の範囲、特許をライセンスするときのパターンと留意点、著作権を全て譲渡すると契約を結んでもそれには翻案権は入らないと解釈されるといった注意を要することについても、丁寧に解説している。また、時代によって、知的財産権に関する法律や解釈が少しづつ変わっていることにも触れている。
現代は知識時代である。自身が特に創作活動を行うつもりが無い場合でも、いつの間にか他者の知財で問題を起こしてしまう可能性もある。よって、知的財産関連の基礎知識は、このような時代を生きてゆく上で重要な教養のひとつになったといえる。本書は、そのためのよい手引きになると思う。
とにかく読み易く簡潔で、制度の全体像がざっくり掴める。 ところどころメモを取ったりもしたけれど、基本的には読み物。 すらすら読めて、わかりやすい。
今一度基本に立ち返って知財の全体像を確認したいときや、 門外漢がとにかく知財ってどんなものなのかを知りたいと思ったときなど、 「森を見てから木を見る」の「森を見る」の部分として、 大いに役立つ一冊。
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