去る5月12日のNHK総合「SONGS」に長谷川きよし氏が出演され、その迫力と存在感に改めて脱帽しました。 ガットギター一台だけで魅了してしまうスパニッシュタッチの演奏と歌。 これは元来フィリップス・レーベル(1969〜1975)から発表されていた音源からのセレクションです。 デビュー曲「別れのサンバ」は最近深夜のFM/J-WAVEでも流れるほど洗練されており、普遍性を改めて感じます。 「黒の舟歌」もまた然り。 男女双方にこれくらいの覚悟がないと長く波乱に満ちた人生を歩めない筈です。 AKB・ジャニタレ等の浮ついた“恋だー夢だー”しか歌えない、一過性のアイドルポップを完全に引き離した存在感があります。 自分が初めて彼を知ったのは、NHK「みんなのうた」で流れた「鳩笛」。晩秋の風景に立つ彼の姿と抒情性あふれる歌でいっぺんに虜となりました。
残念なのは、ここには「愛の賛歌」が収録されてない事。 (越路吹雪版で有名な)岩谷時子の作詞は聴きやすいものの、オブラートに包んだようでリアル性がない。 対して長谷川さんの「愛の賛歌」は高校時代の先生によって訳され、飛行機事故で失った恋人へ“あなたのためなら何でもやる、地の果てへも行くし盗みもする、友も国も捨てても良い!”というエディット・ピアフの悲壮な情念を忠実に歌った珠玉の一曲です。
40年近く長谷川きよしのファンをやってます。相変わらずの歌とギターのうまさ。60を越えたとは思えない声量。懐かしい曲も多く、聴いていると何かほっとする時間が過ごせます。
お豆料理は、今まで、正月の黒豆とマクロビの小豆茶と、
たまにアジアンスイーツで緑豆を(自己流でいつもこれでいいのかな…と思いながら)煮るぐらいでした。
最近、お味噌をつくるようになり、ちょうどお豆に興味を持ち始めたところでした。
ポイントが丁寧に書かれていて、初心者でも安心してふっくらとコクのあるお豆料理がつくれます。
まず、紫花豆で甘い煮豆をつくりました。
P27の茹でてからシロップに漬ける方法でつくったら、すぐに味がしみてびっくりしました!
あまりにもおいしくて、祖母も喜んでくれました。
ひたし豆、うずら豆ペースト、虎豆ペースト、じゃがいもと白花豆のスープ、
前川金時となめたけの玄米ご飯、豆おにぎりもつくりました。どれも簡単につくれました。
これから、パスタや、リゾット、スイーツもつくってみたいです。
本を片手に(サイズもちょうどいい)、コトコト煮ながら、レシピのポイントを読んだり、
お豆の話のページをめくるのも楽しいです。農家さんの手仕事やおかんの郷土料理など、
知らないことがたくさん紹介されています。
この本を通じて、祖母といろんな話をすることができました。
昔、お米が無い時にビルマ豆のご飯をかまどで炊いた話。
大豆は田んぼのわきに植えて畔豆って言われていたこと。
お豆好きなおばあちゃんと、語り合えて、お豆料理もつくれるようになって、出会えてよかった一冊となりました。
「病院に行く前に読む本」と帯に書いてある通り、症状別に色々書かれているのが便利。著者は本に書かれている事以上に色んな事をご存知のような気がするが、敢えて一般向けに分かりやすく書いてくれているのが読みとれます。 ほとんどが一般家庭で出来ることばかりで、正に東洋医学(という枠にははまり切らないが)版家庭医学書と言える一冊。 副題に「女性のための」とあるが、ほとんどが男性にも参考になる内容。
本日、Amazonから本届きました。「鹿肉販売に命を賭ける松井氏の熱意」がひしひしと伝わってまいりました。第一章の「ジビエ料理の皿の上には命すべてを表現すべし」の言葉は、フランスの狩猟食文化の長い歴史の中に育まれた思想だそうで、鹿肉を食べる習慣のない日本人が第一歩を踏み出す重要なキィワードとなっているような気がします。そんな日本においてもジビエを長年地道に実践してこられた方々が各章を執筆されているので、机上で即席に作られた知識本とはまるで違います。捕獲・解体も写真入りで詳しく説明されてます。自分が捕獲・解体することはないと思いますが、これを見ると益々「できない」と思えました。でも、それくらい見慣れない者にとっては残酷ともとれる大変なご苦労の末に鹿肉が届けられる・・・と知ることは、命をいただいていることを実感する上ではとても重要なことだと思いました。きれいごとでは済まない部分もちゃんと踏まえた上で、人間によって崩れた生態系のバランスを取り戻すべく新しい食文化を根付かせて、鹿の命を大切に調理し美味しくいただくことはある意味責任なのかもしれません。私が鹿肉を調理する機会に恵まれましたら、そのような心構えで本当に真剣にお料理させていただかないといけないな・・・と思います。料理の説明も、鹿肉の特性を考慮しての調理法がとても丁寧に書かれてあります。鹿肉が手に入るようになったらこの本を参考に色々作ってみたいと思います。ちなみに我が家にはフランスのエスコフィエ、サンタンジュ・・・他沢山のフランスの料理専門書がありますが、この本にあるレシピは、料理人の方の長年の積み重ね(目の前の普通の日本人の嗜好に合ように鹿肉と向き合ってこられた)により、日本人にとって美味しく思う料理にまで改良がされていると思えます。無駄を省かれたそのシンプルかつ的確な調理説明のおかげで、私でも作れそうな・・・作ってみたいと思えてくるのかもしれません。
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