【収録曲】 オリビアを聴きながら 少年時代 島唄 愛しのエリー 地球の仲間 アメイジング・グレイス 歌の翼に Caro mio ben(カロ・ミオ・ベン) 故郷を離るる歌 埴生の宿 三つのわらべうた(ずいずいずっころばし・通りゃんせ・あんたがたどこさ)
男と女が入れ換わるだけでこんなに曲のイメージが変わるのも面白いですね。もっとも歌姫の個性が素晴らしいからなのですが。
いきなり中森明菜の「I LOVE YOU(尾崎豊)」に驚かされました。囁くような明菜の歌唱によってこの繊細な歌詞の内容が際立つという不思議な体験でした。男女の区別を超えて歌心のある歌手は歌うべき内容のある曲を良く知っているということですね。
NOKKOの「 いとしのエリー (サザンオールスターズ)」もいいですね。誰もが知っている名バラードですので、凡庸な歌い手では歯がたちません。独特のNOKKO節の炸裂がとても心地よく響きます。何回も繰り返し聴きたくなる歌唱です。いや、素晴らしいですね。
広瀬香美の「ラブ・ストーリーは突然に(小田和正)」はサラッと歌っていますが、高音の冴えは健在です。突き刺すような小田和正の世界観が強烈なだけに歌姫の広瀬香美といえども難しい水準だったように思いました。
意外と言えば、茉奈佳奈の「チェリー(スピッツ)」は良かったですね。雰囲気よく原曲の持ち味を生かしながら歌いきっていました。
同様に大橋純子の「 Ride On Time (山下達郎)」は、全盛期の高音の伸びは期待できませんが、実にのびのびとこの曲の持つ爽やかさと明るさを表現していました。ベテランは健在です。
bird の「夏の終りのハーモニー (井上陽水・安全地帯)」にはハッとされられました。このbirdという人を知らなかったのですが、巧みな歌い手ですね。ハートもあり、雰囲気を持っている歌手でした。遅まきながら注目して追いかけることにします。
和田アキ子の「 Tomorrow never knows (Mr.Chidlren)」も意外に思えるほど自分の歌にしていました。これくらい雰囲気が変わるとかえって新鮮です。カヴァーの魅力を表す好例でしょうか。
いとしのエリー、ミスブランニューデイ、希望の轍、真夏の果実、みんなのうた、など聞かせる曲と、愛の言霊、などはじける曲の名曲ぞろい。あたりです。
平原綾香さんのアルバムでも、一番好きです。 難点をいえば、晩夏のアレンジが。。。松任谷先生、何故に最後はリオのカーニバル風なのか?原曲の世界観が好きな私には理解できません。星ひとつ減点します。 しかし、これ以外は 熟成されていくワインのような名品です。ここでは酷評が多いみたいですが、是非、自分の耳で、心で感じてから購入をお勧めします。素晴らしい隠れた名盤です。
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