1970年に発表された漫画作品の中から、数本を選出して編集したもの。手塚治虫の「
鉄腕アトム」の「アトムの最後」は、衝撃的な作品。この作品に関しては、漫画はサブカルという括りでは捉えきれない文学のレベルに到達したといって間違いないであろう。その他の作品も松本零士の「大海賊ハーロック」、ジョージ秋山の「銭ゲバ」、つげ義治の「蟹」、石ノ森章太郎・小松左京の「くだんの母」といった大御所の作品と、辰巳ヨシヒロ、畑中純、日野日出志、みなもと太郎、谷岡ヤスジなどのその時代の寵児であった作家の作品群から構成されている。1970年は
大阪万博が開催され、
日航機よど号ハイジャック事件が起きた年である。高度成長期を迎え、その後、来るオイルショックを前に、経済から文化へと人々の意識もシフトしていった端境期でもあった。そのような中、漫画というサブカルチャーも単なる青少年のエンタテイメントから、大人をも対象とするカウンターカルチャーとして成熟化を急速に進めていった時である。この本は、その1970年代という時代を漫画というメディアを通じて、見事に濃縮することに成功している。アメリカ映画がニューシネマの作品群を通じて社会を変革させたことや、ロック・ミュージックがサマー・オブ・ラブや
ウッドストックなどを通じて、大きく社会に対して影響力を持つようになったのと同じように、日本においては漫画がそのカウンターカルチャーとしての位置づけを大きく向上させてきたことを、本書は理解させてくれる。
まだ見たことがないんです。光一君の舞台。
でも、会場に行けなくても楽しめそうです。いろいろな分野で活躍中の
堂本光一に目が離せません。
この年代の人たちなら
同窓会で誰しもが妄想することを
実現してくれています。
昔は美人でモテたけどダメ夫のせいでバイトする
黒木瞳、
仕事一本刑事の
高橋克典、
脳に爆弾を抱える編集者三上博史、
勝ち組かと思われてるけど愛人の子を育てる斉藤由貴、
それぞれの役どころに見事にぴったりでした。
この年頃になると
子供がいると理想と現実の差を埋めるのは難しいですし
だからこそ最後のシーンに至るまでの肝心な過程を
知りたかった人も多いのではないでしょうか。
個人的には三上博史を久々に地上波で見れて嬉しかったのと、
やっぱりクセのある役はうまいなと思いました。
昔抱いた淡い恋心を思い出せてくれたけど
やっぱり現実の生活って大事だなと
思わせてくれるドラマでした。