本作は、熊澤尚人と石岡正人のふたりの監督によるオムニバスだ。結構エロティックな出来だが、そこは熊澤組であり、きちんと女性目線で見ているから、いやらしさはあまり感じない。そこが数多ある「少しエッチなVシネ」と決定的に違うところだろう。
吉本多香美、中村愛美、関彩と、3人の主役が織りなす世界観は、清廉な価値観の裏返しを垣間見ているようで、非常に面白い。男優陣はすべて脇に回っているが、ベンガルや
温水洋一は今回役得だったかな、と思う(笑)。中でもやっぱりエンケンの存在感が抜きんでていた。眼力のある役者はさすがに魅せる。2本目の「ガールズライフ」は
横浜の曙町(伊勢佐木町の裏手)にある風俗街が舞台だ。自分の知る限り、曙町で撮影された映画って、本作くらいだと思う。さすがに
横浜フィルムコミッションの撮影協力はなかったようだが(笑)、撮影には本物の
店舗を使用しているようで、興味深かった。ただし、中村愛美が店を出て、母親に電話をするバックには
東京タワー、っていうのはちょっとどうかと思うぞ・・・。いい作品なので「つなぎ」も完璧にして欲しかったなあ。出来自体は熊澤監督の「バースデー」が一番だが、どれを観ても後悔はしない仕上がりが嬉しい。星4つ。
バストトップやヘアは見せなくても、こんなに品質の高い写真集が出来るという最高の見本。他の写真集もこれを見習ってほしい。女体の美しさがにじみ出ている。抱いてみたい・・・と思わせる素晴らしい写真のオンパレード。傑作。
いちいちエロいですね。僕は長年のファンだけど、飽きないね。なんだろう、とびっきり美人という訳でもなく、からだも最高に良いという訳でもないのに、彼女の写真は本当にそそる。本当に「いい女」という感じ。彼女の写真集を全部持っているが、はずれはない。おすすめです。