原書は映画「パッション」の公開翌年に出版されたようです。
映画に描かれたように、キリストの十字架刑は、ユダヤ人たちが主導権をとったのでなく、
あくまでローマ総督が、不穏分子としてキリストを処刑したのだという著者の主張を
当時の文献や、ユダヤ教の古典文書の分析を通じて、明らかにしています。

当時のパレスチナ社会の宗教環境、社会生活の実相などがうかがい知れます。
このようにコンパクトに当時の事情を解説した書物はあまり見あたりません。
２千年前のユダヤ民族にとって、キリストがどういう存在だったかを教えてくれます。

あくまでユダヤ教から見た視点（著者は元カトリック司祭その後ユダヤ教に復帰）で、
初期キリスト教のダイナミックスを伝えるにはやや力不足かと感じました。

今巻で第一部完のようです。

シュルティスがなぜ堕ちたのかという謎が明かされます。

そしてとうとう天結宮の皆に…っという所で終わります。

正直この展開はもっと後の巻で起こると思っていたのでちょっとびっくりしました。

次の巻は9月に出るそうなのでとても楽しみです。

残念な所が多々ありました。

・全体的にぼやけて見える(通常、イベント)

・文章クリックが速い&文字が小さい(長い文は流す様に読まないといけない)

・CGモードはクリックで差分表示じゃなく時間が経つと表示されます。

DVDPGとしては残念でしたがキャラは可愛いのでキャラ愛で何とかしますw