プロモーションで平凡な小説がベストセラーになり得るという見本。
柴咲コウの感想を帯に使ったということからも、メインターゲットは10代後半の女子高生と思われます。いい大人が読んで感動する本ではありません。また、ルポルタージュでもないので、実際に白血病で悩む方からの描写に関する批判は的違いかと思います。
受験勉強等で恋愛できない高校生が読むには適している本だと思います。が、実社会でそれなりの恋愛経験を積んだ人には心理描写の浅さ、視点の幼稚さ、エンディングのまとめ方などで不評な小説だと思います。変わった視点として、祖父と孫の友情物語として読むとそれなりに感動できる話ではあります。
私は原作を読む前に映画を観ました。だからおおまかなあらすじを知っていたものの新鮮な気持ちで観れました。主役は
大沢たかおと
柴咲コウになっていますが、この映画の主役は完全に少年サクを演じた森山未来
とアキを演じた
長澤まさみだと感じました。特に
長澤まさみの演技は透明感と清潔感がありアキにぴったりでした。役作りのためにあんなにきれいな髪をスキンヘッドにしたと聞きますます感動しました。また、大沢さんと森山さんは顔がほんとによく似ており、少年時代と現在がよく行き来する作品の中で違和感なく観れました。
ストーリーとしては、私は感動したものの泣くほどではありませんでしたが、平井堅の主題歌は最高にいいと思います。
世界の中心で愛をさけぶという
タイトルですがみなさんは世界の中心はどこだと思いますか?わたしは心の中にあると感じました。
私はドラマ版セカチューは「奇跡の名作」だと思います。でも小説、映画との比較はしたくないです。なぜなら私は映画で初めてセカチューに出会い感動しドラマも見ようと思ったわけで映画あってのドラマでしたから。比較するのは野暮ってもんです(笑)
ドラマは各回全く話に無駄がなく、濃密な時間が終始描かれていた印象です。二人の出会いからあじさいの丘、自転車2人乗り、自己ベスト、夢島での一夜まではちらつく病の影がありながらも思いきり青春真っただ中でうらやましいくらいでした。
しかし後半はうって変わっての闘病生活。空港へ向かう電車から「私にとってここが天国だから…好きよサクちゃん」の最期までのシーンは信じられない位に泣きました。テレビでこんなに泣いたのは生まれて初めてでした。
ラストシーンは小林亜季と新たな生活にを迎え、さわやかさを感じましたが見終わった後はどうしようもない喪失感、無気力状態になり三日間はドラマのシーンばかりが頭をよぎりました。
私はもともとアウトサイダー的なところがありこのドラマも「お涙頂戴、泣かせてやろうの意図的作品」と勝手に考えて見向きもしませんでした。しかし映画を見てさらに亜紀がなんでサクにホレたかを詳しく知りたいからドラマを見たのですがこんな衝撃を受けるとは我ながら驚いてます。
大方の皆さんが言われるようにこのドラマはキャスト、脚本、時代・舞台設定すべてがリアルで「自分の身の周りにもいそうな奴、ありそうな話」だからこそどんどん入り込めるんだと思います。
ちなみに私は17歳の頃恋愛は一度もしてません。それでもここまで引きつけてくれるのは多分34歳である今の私がサクと亜紀のような輝ける恋愛をこの年になって初めて味わっているからだと考えます。人を一途に愛し信じることの尊さを教えてくれた最高のドラマでした。感謝してます。
正直、大石昌良さんを知りませんでした。ただ、先日オムニバスのライブに行き、トップ
バッターをつとめたのが彼でした。一曲目から目を心を奪われてしまい・・・声ののびとギターの上手さが際立っていました。ライブを見終わった後も忘れることができず、その日に歌った曲を検索して、こちらを購入。名曲揃いで、「ストーリー」「トライアングル」などお気に入りです。