ジョン・レノンほどファンが自分に引き寄せて愛する人もいない。著者のシンシアもその一例には違いないが、ジョンという一人の男〜ビートルズという偉大なバンドを理解するうえで本書は重要だと思う。シンシアは中産階級の普通の人だ。ゆえに、ジョンやヨーコの時に奇抜にも見える価値観にはついていけなかったのだろう。でも、それだけにこの本は我々のような''一般人'≠ェ、ジョンについて理解する手助けになる。 前半部、まだまだジョンとシンシアが希望に溢れたカップルである時代の文章はとても微笑ましいし、本当に愛が伝わる文章で感動させられる。恋なんてウンザリと思ってる人達の心を揺り動かす力がある。 一方、ジョンがアーティストとしての本性に目覚めていき、その結果シンシアと溝が出来ていく経緯は痛ましい。確かに、ジョンを等身大の男として見て、時に批判的にもなるシンシアの態度は常識的だと思う。"ジョンは偉大なアーティストだから父親としては期待できない"というのは事実だとしても、正論にはならない。シンシアに文句を言う資格はある。ただ…その観点では、ヨーコの方がジョンを理解したうえで付き合っていただろうし、シンシアより上手だ。そして、シンシアのヨーコに対する言及は、どうしても感情的な作用が事実を曲解しているような印象がある。例えば、ヨーコが自分ではなくポールもしくはミミの後釜であるという意見は正しいように思う。ポールという創作&ビジネス・パートナー、及びはミミという依存対象は、確かに賢くて強いヨーコに取って代わっただろう。しかし、作者が言うようにヨーコがジョンにつきまとっていたのではなく、ジョン自身がそう仕向けたように感じる。ヨーコ関係者がそのような意見を述べているし、ジョンの''卑怯な'$ォ格を考えるとそれが妥当ではあるまいか。また、遺産における言い分が、たぶんに作者に同情的になるよう書かれている。事実だとしたら確かに同情に値するのだが、これもヨーコの言い分も聞くべき。 ...この本の一番の美点は、やっぱりジョンも一人のみっともない男だったんだなぁ。と感じられるところです。もちろん、その才能と愛嬌は普通ではなかったのですが。
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