サブ
タイトルに興味を持って読んでみました。
世代論は、時代と年代・年齢層という、進度の異なる2つの時間軸によって発生する該当世代の性向であると考えます。 過去50年程度についてその分析は著者の説明で相応の納得感はあります。
ただ超然と(?)もっと長いスパンや多元的に考えると、日本の歴史上、たった50年だけなんですよね。 100年前はどうだったんだろう? この50年、特にバブル期だけが異常だったかも知れないし、海外に置き換えたら同じ論理で全て説明付くかどうか。 今後BRICsの人々は、日本と同じ世代論をなぞるのだろうか。
って、そんなこと考え過ぎてたら、何も出来ないんですけどね。 マーケティングには過去分析が重要である限り、この種の疑問と分析はつきものです。
このことって、実は
地球温暖化議論にも同じように感じてしまうヒトは多いのでは。 地球の数十億年という歴史上、人類が科学的分析を行ったのはたった100年程度だということ。 その超短期的変動だけて全てを結論づけて良いのだろうか。
まぁこれも、科学というものは獲得した最新のものを信じるしかない、という前提に立っており、それは世代論でも同様ではないでしょうか。
世代というものは常に上下関係の中で互いに反発・反面しあうものであれば、好消費世代のぶり返しで嫌消費世代が到来した、ということは著書の範囲で理解しうるし、所詮我々が生きてる数十年という短期的マーケティングには有効だろうと思います。
ただ個人的に、サブ
タイトルのようなクルマが売れない状況というのは、消費性向だけでなく、商品性と価値をメーカー側がミスリードした面も非常に大きいと考えています。 マーケットには常に需要する側・供給する側という二者がいることを忘れてはなりません。 まぁその辺は自動車評論に譲ることとなりますね。