全19話中、勝新監督作品は女優栗田ひろみの「天保駕籠戦争」・中野良子の「歌声が市を斬った」・李礼仙の「遠い昔の日に」・
原田美枝子の「冬の海」の4作品。なかでも「冬の海」は、脚本家・中村努が「(脚本が)なんにも無しで始まって、素晴らしいものができた」例で、ホン(脚本)無しでこんな傑作ができてしまってホンヤはどう書いたらいいんですかと勝さんに聞いたところ、「市、少女、海、と3行書け」と言ってニッコリしましたと証言する傑作。この1本だけ音楽が映画『無宿』(1974年、斉藤耕一監督、勝新と高倉健共演)も担当していた青山八郎。「歌声が」では勝の三味線の腕前が披露されますし、「遠い昔の日に」では子供を人質に取る《悪徳》が描かれます。
勝新監督作以外でも太田昭和監督・大竹しのぶ「蛍」、黒田義之監督・二宮さよ子「忠治を売った女」、井上昭監督・佐藤オリエ「女の鈴が哭いた」が傑作。
マンガ家の旅日記 なんですが どっこい、ただの「マンガ家」でも面白いのに、ついでにバンド活動もして、しかも
バイオリンとリ
コーダーなどというクラシカルな楽器で、休みになるとなぜかアメリカの大自然コロラド州にいりびたっているというとてもユニークな方の旅日記となると、興味がわきませんか?
作者は小学館の大人向け少女漫画?雑誌フラワーズで変わった4コマをかく、ちょっと不思議な絵の人だったんですが、当時はそれほどすごい面白いとは思っていなかったんです。
が、ある時TVで、日本のアクースティック楽器(クラシック音楽用の楽器とも言う)バンドが
フランスで受けている、というニュースを見てしばらくたったら、フラワーズでこの連載が始まりました。 そう、彼女が実はその一員で、そのツアーの模様などをレポートしたのがこのマンガ「ドリームランドExp」(なんでその
タイトルで刊行しないのかな?)でした。
しかし!このマンガの主要キャラ「桜田(おうた)ケサラン」(=作者がモデル)がいかしてます。彼女が出会うさまざまな抱腹絶倒の数々。よもや自分キャラでこんなに受けるとは思っていなかったでしょう。
コロラドの名前の出ない金髪男性は恋人なのかしら。なんておもったりして。
アメリカ編と、上記バンドのヨーロパツアーの「
フランス編」に分かれていますが、実は連載は「
フランス編」から。他にフォトエッセイ?対談、ショートストーリーなどのおまけ付。
まずは、一言。
「素晴らしい。素晴らしすぎる」
一曲目からぶっ飛びました。
「再会」は踊りたくなるとってもポップなナンバー。
でも、メロディはどこか懐かしい・優しさがある。
言葉でできないけど、とても不思議。
「集合」は「再会」に続く対極の曲だと思う。
個人的には「バンドマン」がおすすめ。
歌詞がとても優しくて、元気がでる。
さて、乙三は最近知ったバンドだが、
何故あまり知られていないのか信じられない!!
こんなにも素晴らしい楽曲、そして演奏を持っているのに、
どうしてだろうか・・・。
一曲一曲からとてつもない「愛」を感じる。
世間で有名になるようなアーティストの楽曲よりいい。
この
メジャーデビューアルバムは、これから乙三を聴こうとする
人には買って損はない。というか興味があるなら買うべき。