超大物がレーベルの枠を超えて集結してバンドを作ってレコーディングしたため、仮名を遣う事になったと宣伝されました。
ピンナップ・ビデオは流されていて、
ジャケットの通り全員サングラスで変装?していて、誰にでもすぐ分かるように工夫してありました。
確かに、えっと声をあげずにいられないほどの顔ぶれで、すぐにアルバム作品に飛びつきましたね。
その大物は、ボブ・ディラン、ジェフ・リン、トム・ペティそして今は亡きロイ・オービンソンとジョージ・ハリスン。
この5人がバンドを作ったわけですから、ファンでなくても放って置けないでしょう。
一回限りの
セッションではなくて、一つの音楽ユニットとして続けてゆこうというようなことだったと思います。。
1曲目がジョージの曲で、彼の全時代を通じてもとりわけ素敵な曲。最初のシングルカット曲ですね。
「もうちょっと大切に扱って欲しい」という歌詞が彼の心情を表しているような気がしますね。
次々と変わる個性溢れるヴォーカルに興奮せずにいられないと思います。
声を聞いただけで誰だか分かりますよ。
ロック史上のエポック・メイキングなアルバムですね。
ジョージのファンの方には、是非お勧めです。
このバンドはジョージがいてこそですからね。
ファーストプレスのデラックス盤は、発売と同時に売り切れとなり、世界中のファンが必死に探しても手に入らない幻の盤です。あまりにも要望が多く今回追加で発売になり、手に入れる絶好の最後のチャンスです。通常盤と約1500円の差ですので、これから購入する方はこの盤をお勧めします。中味はブックレット40ページ(通常盤は16ページ)4枚の写真・シリアル・ナンバー付等お宝満載です。DVDはリージョンフリーで日本語字幕も選べますので問題ありません。
事実上、ジョージ・ハリスンの音楽性を総決算したと呼べる作品(プロジェクト?)ではないのだろうか。これらの作品を発表した後の90年代半ば、ジョージは「U2やOASISなんてクソだ!」と発言していたが、その時既に彼はウィルベリーズというカタチで自らの音楽世界を完結させていた。事実、10年近く新作を発表する事無くこの世を去り、死後発表された『ブレイン』もウィルベリーズの延長に位置するサウンドであったし…。ジョージ・ハリスンが音楽に求めたものとは何か?…それは「究極の安堵」であり「シンプルな心地良さ」ではなかったのだろうか。それが本作にある。多くのファンにとってジョージのソロ・キャリアの頂点は『オール・シングス』なのだろうが、私はこの2枚を最高作として推したい。