“カムイ”と名付けた
ヒグマの子どもとその母熊を、長期間に渡って追いつづけたドキュメンタリー。
ヒグマの子どもは、二匹に一匹の割合で死んでしまう。子グマがいずれ独り立ちできるように、生きる知恵を身をもって教える母熊。しかしある時は厳しく突き放し、数週間も置き去りにしたりする。そんな中でカムイは、自分で獲物を獲ることを覚え、たくましく成長していく。
知床の冬は厳しく、一年の半分を占める。その中で、他の動物たちも懸命な営みを続けている。川で産卵した直後、力尽きてそのまま死んでいく鮭の群れ。それがそのまま、熊たちの貴重な栄養源となる。また、海底で卵を数ヶ月抱きつづけ、孵化していく稚魚たちの姿を見届けて、力尽きてひっそりと死んでいく雄の深海魚。
どの動物もいとしく、感動的でさえある物語を、淡々と語り継いでいる。その押しつけがましくない語り口に好感が持てる。日本にもまだ残されている手つかずの大自然と、その中で生きる動物たちに、畏敬の念を覚える。
この作品は、今から100年ほど前に北海道で実際に起きた羆殺傷事件が基になっています。
観光などで北海道へ行かれた方、あるいは北海道に在住している方は、子連れの羆等を御覧
になった経験があるかと思います。普段は決して接する事のない羆の姿に感動すら覚えたの
ではないでしょうか。
しかし、この作品に登場する羆は次々と人を襲い、その肉を食らう悪魔のような奴なのです。
羆も生きるためには食べなければなりません。いかに残虐な事件であっても、それは羆にとっては
自然な行為であり、羆だけをを責めるのはどうかと思いますが、この作品を御覧になると羆に
対する認識が変わる事でしょう。
私は趣味で狩猟をしています。鳥猟には興味が無く、猪や鹿、たまにツキノワグマを狙う大物
猟師です。猟歴は20年以上で、公安委員会からライフル銃の所持許可も頂いています。
羆猟は現在の高性能ライフル銃を使用したとしても命懸けであり、100年も前に今の銃器より
性能の落ちる村田銃で行う事はよほどの勇気が無ければ出来ない事だったと思います。
サブ
タイトルの「美しき勇者(つわもの)たち」はこんな所から来ているのかも知れません。
作品の中に出てくる羆は、場面によっては着ぐるみを使用していて、少々興醒めしますが
作品全体で見れば、この羆の恐ろしさがよく表現されていると思います。
この作品の羆は悪者のイメージがありますが、「自然とは何か?」と考えさせられます。
自然に対して謙虚な気持ちを忘れない。この作品にはそんなメッセージが込められて
いるように思います。
現役の猟師さん、自然の好きな方、狩猟に興味のない方にも見て頂きたい作品です。
”
ヒグマが襲っちゃうぞ”文学的には、「熊嵐」の方が情景も豊かに、かつ、羆の息づかいまで感ずる程にリアル(実話なので当り前?)なのですが
、この作品もなかなかどうして、読み進めていくうちに心拍数バクバクでした。
熊が人に対してとる戦術なども書かれていて、改めて熊を甘くみてはいけないと勉強になったりしました。
そしてフィクションならではの展開と、その煽り感が、分かっていながらもまんまと罠にはまれて、夜寝るときは本州ながらもしばらくは
窓の鍵を厳重に閉めてからでないと寝れませんでした。
熊(羆)は、
幽霊よりよっぽど怖いです。
ベットサイドに
シロクマと一緒に寝かせています。
リアルなデザインなので、もちろんぬいぐるみ特有の愛らしさもありますが、そこまで子供子供せず、大人の部屋にインテリアとしてあってもかわいいと思います。
手触りもやわらかくかなりきもちがいいです。
抱き枕用に毛並みは汚れないような物に変えて、160〜180cmくらいのサイズ感のものが出たらうれしいなと思います。
絶対買ってしまうと思います!