もちろん、悪い意味で、ではありません。
1曲目の Vivir Mi Vida がiTunesで何週も連続で売り上げトップを取るだけのことはあります。
もちろん
ニューヨークスタイルですが、
バラードのようなものもあり、あっという間に最後まで聴けてしまいます。
UNDERSTANDING ANTIQUESの和訳本です。
白黒写真を掲載し、項目別に解説しています。
和訳本なので語句に多少の違和感があります。
サザビーズの各専門家がその分野を語っている様な内容で、
なぜだか読んでいて雑な印象を受けました。
大きく厚い本(318ページ)なのですが、ソフトカバーで高級感はありません。
作りすぎたらしく、アンティークモールや骨董市の店頭で一時安売りされていました。
私も投げ売りの時に購入しましたが定価では買わなかったと思います。
ドイル作の正典をこよなく愛し、映像化作品はグラナダTV版
シャーロック・ホームズの冒険が一番という私、
この映画が出た当時はほとんど興味なし。なんせ原作中では「
猫のように潔癖でおしゃれな彼」が無精ひげに
ボサボサの髪だなんて信じられず、食わず嫌いしてました。が、2まで発表されるにあたり、それでは、と
鑑賞しての結論:これはこれで、大
アリ!
前述のとおりのホームズ、この上なくかっこいい(かっこよすぎる)ワトソン先生、これまでのイメージを
破壊しつつもなぜか納得させられてしまいました。確かにホームズって推理は冴えていても、プライベートは
相当な変人で友人にしたいタイプとはお世辞にも言えない。そういうエキセントリックな部分がよく出ていました。
そんなホームズを時に支え、時に叱り付けする真人間・ワトソン先生。また、原作ではわずかな出演シーン
しかないアイリーン・アドラーが見事な小悪魔(なんていうレベルじゃないかも)となって登場、これまた
納得のキャラクターに仕上がっていて感心。
ストーリー自体は完全にアクション>>>ミステリーで謎解きを期待している方にはちょっと物足りないと
思いますが、冒険活劇としては良い出来だと思います。アクションシーンの撮り方やところどころに
使われている早送り・巻き戻しな表現もコミカルで面白い。19世紀末
ロンドンとガイ・リッチーがうまく
融合したり逆にコントラストが効いていたり、映画全体を通しての雰囲気が独特かつ痛快で最後まで飽きません。
さらに、忘れてはならないのが音楽の素晴らしさ。最初のシーンから流れているテーマが他のシーンでも
多彩なアレンジを加えられ、一貫性を持ちつつもいろんな場面を彩っています。一度きいたら忘れられない旋律です。
それまでかなり明確にホームズのイメージを持っていましたが、それでもこういうホームズがいても
いいじゃないかとごく自然に思えた作品でした。2も楽しみです。