河内先生の作品は、男をノミ程度にしか思っていない
強い女性がよく登場しますが、今作品では、
現時点で登場している女性5人のうち、4人までもがS気質です(笑)
「機工
魔術師」のユウカナリアやメルクーリオが好きだった方なら、
直球ど真ん中ストライクでしょう。
もちろんテンポの良いボケとツッコミや、
そこはかとなくエロさが漂う微妙な会話(笑)も健在ですし、
テーマが難しい割には、さくさく最後まで読める良作です。
第2巻が楽しみっ
ちょっと長めだったiPS編は一旦この巻でおしまい、複雑なかけ引きが連続したせいか、読み進めていても理解がなかなか追いつかず、何回か巻をさかのぼって読み返す必要がありましたが、それより何より、エピローグにおけるナオヤとリエラの会話がものすごく良かったです。ペッタンコなのにすごい色気を放つリエラを相手に、完全に素で応じるお子様なナオヤの会話は、なんだか妙な期待を抱かせてくれましたし、この先この二人の関係はどうなっていくんだろう、と色々想像してしまいます。ともあれ、続きが楽しみですね。
<ネタバレ含みます>
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セルシアやヒカルといったメインヒロインが全然登場してない、野郎どもと若干のサブ女性陣によるバトルづくしの巻ではありますが、手に汗握るアクション及び心理戦が際立っております。特にナオヤが、実感のこもらない薄っぺらい正論をぶつけて相手をコントロールしようとする実行犯ことヴァレリヤの鉄
仮面を引き剥がしていく様は痛快です。ヴァレリヤ自身ナオヤを甘ちゃんと侮っていたことやミラ隊長がらみの個人的な執着も大きかったのでしょうが、アストライア社を乗っ取った手腕といいもうちょっと心理的にも手強い感じになるかと思っていたのにちょろいったらありません。ホント、ナオヤを誘ったりせず大人しく勝ち逃げしていけば工作員としては正解だったのに、藪を突くような真似をしてしまったものです。何というか、ヴァレリヤの目的や言葉が「本当のこと」でどれだけ正しかろうと、ナオヤの言うように間接的にその『目的』を叶えてくれる筈の研究をしているりお先生たちを護るどころか攻撃した時点で、重みのないただの詭弁にしか感じられないんですよね。どことなくですが、後半からはナオヤの口撃に図星を突かれ煽られまくり、正常な判断力を失い逆ギレしている感もあります。
そしてナオヤのピンチに駆けつけるルカさんの頼もしいこと頼もしいこと。セルシアラブの暴走野郎だった彼が、無茶をするナオヤを静かに諭して自制を促すような相棒っぽいキャラになるとは思いませんでした。
ともあれEIGHTHの存続自体も危うくなってきているなど四方八方ピンチでどうなるかわかりませんが、個人的にりお先生を苦しめ泣かせてくれやがったヴァレリヤには「責任取ってもらう」為にも、殺したり自決されたりするような風でなく、しっかりお縄についてもらってこの事態を引き起こしたケジメをつけさせて欲しいところです。
『機工魔術士~エンチャンター』を読んでいる人は、買う価値
アリです。
いろいろなお姉さんが出てきます。特に優香姉がいいです。
お姉さんサイコー!!!