幻覚の鯱―天翔の章
BR>物語は実はまだ未完のままです。「幻覚の鯱(神軍の章)」でも感じた事ですが、西村寿行さんの洞察力か?情報力か?神秘、驚異なのですが、アメリカーイラク戦争の背景、裏舞台があまりにもリアルでまさに9.11を予言(確信)している内容で、ストリー自体は、もちろん架空なのですが、今となっては、周辺諸国の動向までも、あまりにもリアルすぎる内容でした。物語は鯱シリーズの留まる所ない発展形で何処まで超人を追及するのか、どのように表現するのかが楽しみになる域ですが、「タイムトリップ」、「思念(フォース?)」、「幻覚制御」、「近代最新兵器の過去での威力」と読者の欲求を余す所なく書き進めている点は、鯱シリーズの特権、圧巻でした。(従来のエッチな描写は殆どなくなっている)冒頭に述べた背景から、私は米国または情報機関から、圧力がかかって出版停止になったのではないかと思っています。もしかして、西村寿行=超能力者?と感じました。
多少ストーリーを捻じ曲げてもいいから、完結させて欲しいというのが読者としてのお願いです。この本、増版がなければオークションでは、万単位の取引金額とのこと(本当に品がない)。神軍の章と天翔の章(私は入手済みなので・・)はもう出版しなくていいから、完結章を早く出して欲しいです。不完全燃焼になります。未完なので4つ星とします。
黄金の犬
「CD黄金の犬」のレビューを読まれている貴方、
「大野サウンド」がお好きならば、絶対お勧めの1枚です。
数ある大野氏のOSTの中でも、これは傑作中の傑作!!
CDならではの高音質に1曲目から鳥肌モノw。
とにかく、
大野雄二氏の世界にどっぷり浸れ、至福の時間を過ごせます・・。
優作さんの「遊戯シリーズ」等、、、
この頃の「大野サウンド」は本当に素晴らしいです!!
「紙ジャケ」「当時のインサート」「リマスター録音」
そして、劇中印象に残っている曲はほぼ収録されていますよ。
・・買うしかないでしょう?
君よ憤怒の河を渉れ [DVD]
出演者も健さん筆頭に重厚な役者揃いだし、原作もおもしろいのに、映画として大事な、特撮(自衛隊機とのスクランブルやセスナ着水など)や特にひどいのは音楽(逃避行の時に決まって流される、ハワイアン風のBGM)にもっとこだわって欲しかったです。そうすれば、もっともっと名作の誉れ高い作品になったでしょうに・・・
何度も言って申し訳ないが、音楽はその場面だけ見るとまるで、旅番組の様でがっくりです。その部分がおもしろくて、逆に何度も見てますけど、正直。
君よ憤怒の河を渉れ (徳間文庫)
初期の頃の西村先生の意気込みが本当に感じられて、私の一番のお気に入りです。
突然かけられた濡れ衣。そして逃亡。
検事と言う立場から一転、逃亡者へ。荒々しい筆遣いですが
追われる立場に落ちた者の心情が伝わってきます。
羆との戦い、セスナ機での道内脱出。
そして新宿の雑踏の中、迫り来る警察の包囲網をアッと驚く手段で
脱出。このシーン、大好きです。
そして患者を装い、精神病院に潜入してまで証拠を掴もうとする
気迫。
まさに冒険の連続です。
殺人の謎解きの部分がちょっとまどろっこしいですがそれでも
読み応えは充分です。
映画では高倉健さんが主役を演じています!
鞘取り勉強・実践会 竹本淳一