篤姫 前編 (NHK大河ドラマ・ストーリー)
出演者のインタビューが充実しています。
また篤姫の時代についても書かれており、これから観ようと思っている方のガイドになると思います。
インタビュー部分はカラーになっていて内容も充実しているのに千円はお買い得です。
今年の大河ドラマの入門書に最適です。
ちなみにこちらは「前編」で「後編」は6月下旬発売予定です。
ビジュアル 戦国1000人 ―応仁の乱から大坂城炎上まで乱世のドラマを読む
まず、値段3200円の割に情報が中学校教科書レベルでがっかり。またいきなり織田信長の時代から始まり、不自然な構成。歴史ドラマなどを見ながら軽く登場人物を確認する程度ならお勧め。紙を薄い物にしてもっと情報量を増やすべき・・・1000人というタイトルについ手が伸びてしまった。酷評でごめんなさい。しかし、中学生以下のお子様を持つ方なら貴重な蔵書となるでしょう。
NHK大河ドラマ 江 姫たちの戦国 完全版 Blu-ray BOX 第弐集
なんとも辛口批評が多い作品だったようですが、日曜のゴールデンに
娯楽を求めて観るドラマとして観れば全編とても面白かったです。
これを受験を控えた高校生に見せて歴史のテストをするともなれば、
ふさわしくないの一言に尽きましょうが、もう子供の頃の1970年代
から大河ドラマを見続けてきた私としては、ドラマは役者の演技が
よく、話も面白く、音楽が良く編集も上手く、「また続きが見たい」
と思えばそれでいいと思って見てきました。
この「江」、ずいぶんと現代化したキャラクターが強調されていて、
小娘が偉い殿様に説教するなど、NHKにしてはありえない演出脚本が
多かったので見る人の共感を得られなかったのでしょうが、娯楽ドラマ
として見れば、相変わらず上手い役者さん・・・北大路欣也の重厚さ、
少ない出番でも存在感は相変わらず大きい石坂浩二、意外に上手かった
宮沢りえの演技、そして私が感心したのは、草刈正雄のなんとも
いえないハマり役(この人こんなに演技が上手かったんですね!今更
ですが)、若いのに表情やキャラ作りが上手かった向井理や大賀など、
役者のうまさ、存在感によって単純に毎回感動しながら見ました。
江を演じた上野樹理という女優さんは私知らなかったのですが(ここ
数年海外にいるため)、セリフが下手でも表情は上手かったと思い
ましたよ。とくに娘を嫁にとられていく母親の悲しみや、育てられ
なかった娘との別れ、再会でのシーンはとても上手に演じていたと
思います。私もつられ泣きしました。
単なる天下取りの物語をある姫の立場から描いてあったとはいえ、
一話一話に笑い所、感動して泣く所(感動して泣くのはやはり役者
の上手さからの一言に尽きる。)、それに見合った素晴らしい音楽、
3万円出してももう一度最初から全部見たいなと思います。
篤姫もかなり面白かったですが、これもそんなに劣ってはいなかった
と思います。過去に放送された、「風と雲と虹と」、「草燃える」
「独眼竜政宗」「利家とまつ」「篤姫」など、出てる俳優たちがみな
ハマり役で魅力があったという印象が強く残る作品と共にまた見たい
と思える作品の一つでした。