透明人間の納屋 (講談社文庫)
「ミステリーランド」シリーズの第1回配本
少年・少女が有名作家の初回洗礼を受ける講談社の思い切ったシリーズで
豪華な装丁が素晴らしいと思う。
自分の子供向けに購入したが、いろいろ読み漁っている。
このシリーズの第1回目の配本としては、
他の本に比べやや大人向けな気もするが
内容は夢があってとても面白い。
切実で、せつなくて、わくわくしてとてもいいと思う。
島田荘司さんを読んだことがなかったので、これをきっかけに読んでみようと思う。
Romantic Warrior
とにかく、3曲目のRomantic Warriorを聴いてください。
チックコリアのピアノがハードロックしてます。
いや、メタルと言ってもいいかもしれません。
今でも、たまに車の中で聞くのですが6分過ぎのピアノを聴くと
思わずアクセルに力が入ります。
だから、車では聴かないようにしましょう。
異邦の騎士 改訂完全版
シリーズものを最初から読む必要はないと言ったのは誰だったか……。
ネタバレになるから触れないが、こればかりは御手洗潔に関連する本で最初に読んではいけない。
いや、読んでもいいがキャラクター同士の関係に注目したい私としては、許せない。
一番最初に読んでは感動が薄れる。初見でこの本はおすすめしない。
トリックに関しては、島田荘司の著書の中でも異色かつ群を抜いている。
文章の見せ方、表現もまた上手いのだこれが……見事に「だまされる」!
また個人的に、シリーズの中で1、2位を争う、「優しい御手洗」が出ずっぱりの作だろう。
まあ他の著書に、(主に彼の同居人に対する)愛情が見られないというわけではないけれど。
少女たちの羅針盤 Blu-ray (特典DVD付2枚組)
[ ※2012.1.20に投稿したDISCASレビューを転載または一部編集した ]
四人の少女全員均等に焦点をあてたシナリオはよくできてる。舞台劇が好きな人なら満足度は高いだろう。それぞれ傷を抱えた同志的友情は深度が感じられた。ミステリーが加味されているが、舞台劇ぽく捉えると友情を炙り出す方向でよく効いている。劇中劇も結構興味を惹きつける力があるし、ライターはそちらが本職じゃないのかな。
主役クラスの成海璃子は、本作と「武士道シックスティーン」しか観てないせいか、演技傾向が鈴木杏とかぶる。すべり気味すれすれの熱演はコメディタッチでおもしろい。
忽那汐里は徐々に巧くなっているのが感じられて嬉しいね。終盤のブランコシーンや謎解きシーンなど、好きだからか余計よく見えた。
森田彩華は一見屈託無く見えて陰のある男前少女を上手に演じていた。四人の中で三つか四つは年長だし一番巧かったかな。ヘアスタイルなど一時期の上戸彩(オスカーの先輩後輩関係でドラマでも何度か共演してる)を意識してるのかなとつい思ってしまう。
(端役じゃなく)メインの役を演ずる草刈麻有は初めて観たが好い役をもらったね。可愛いだけじゃないんだ。お父さんより巧くなりそう(爆)
※レーティングは、A+,A,A->B+,B,B->C+,C,C- の9段階。
少女たちの羅針盤 (2枚組) [DVD]
演劇っぽい映画です。演劇に興味がない人でも、見て良かったなと思える作品です。「犯人は、羅針盤の一員」という所だけは、事実と違うんですけど。それだけ目をつぶれば良い作品です。僕も犯人には、驚きました。サスペンスあり、それよりも、少女たちの、美しい友情、演劇に対する、ひた向きさに心を打たれる、素敵な映画です。見て損はありません。