ドラマ化の話は知っていたものの、あまりTVを観ないもので
いつやるか把握できないまま、観たのは結局DVDになってからでした。
感心したのは、「ビジュアル的に原作に合って野球ができる若い俳優」
といって募集をかけたら、よくまあぴったりの人たちが集まったものだ
(個人的ベスト3は球七と球八、バロン森)という事と
あんな長い原作が9話で収まるのかと思ったら収まった事でした。
(すばらしい!!)まとめ方も気に入っています。
本題のアストロのBGMについては
10月に入って2回、TV番組のBGMで聴きました。
最初は2曲目を「世界ふしぎ発見」で、2度目はどの曲か忘れましたが、
数年前 DVD一度通して観ただけで覚えていたという事ですから
とても気に入っていた訳ですね。
「やっぱりかっこいい!!やっぱり買っちゃおう!!」となり、
4日間聴き続けました。ちなみに今も聴いています。
奥慶一さんによるテーマは勇壮でほれぼれします!!
(ほれぼれする曲というのも珍しいと思いませんか?)
BGMとしては非常にメロディアスな曲が多く、楽曲としても印象的で
主旋律がはっきりして一緒に歌えるような曲が多い、と思っていたら
解説書に、そのような注文であった、と書かれていました。
またピアノが目立つ曲が多いな、と思っていたら、
ちゃんと解説書にピアノを弾いていらっしゃる写真が。
すなわち、ピアノ部分はご本人の演奏です!
作曲者ご本人の演奏が聴けるとより親近感が沸くので
私は好きです。
またこれも必須 勇ましい怒髪天作・歌の応援歌および
うって変わって寂しげな変奏も入っています。
こちらは純日本的なメロディですから。
熱い曲ばかりでなく クールな曲も入っていますよ。
とにかく非常に印象的なこの「アストロ球団」
ドラマを知らない方が聴いたらきっと観たくなると思います。
2005年にまさかのドラマ化が実現した「アストロ球団」のドラマのメイキング本なわけですが。
出演者やスタッフのインタビュー中心の構成でなかなか興味深い話が聞けたし、それはそれでいいんですけど、ドラマの中で重要なウェイトを占めた特殊撮影やCGのメイキングについても(コラムと言う形ではなく)もっとページを割いて紹介して欲しかった気がします。
という事で星4つにしましたけど、本の内容は文句なく面白いので、これは限りなく星5つに近い4つです。
二巻のレビューで「プロデビューの一球目の出来事」と書きましたが、 三球目の出来事でした。お詫びして訂正いたします。 さて、いよいよ「アストロ球団」本編ともいえるビクトリー球団編に突入だ!! この巻において、「アストロ球団」という作品の真髄が明らかになる。 699ページ(697ページの次の次)をご覧いただきたい。 球六のアンドロメダ大星雲打法を、大門が受け止めるシーンだ。 まず、アンドロメダ大星雲打法がどういう打法かがまるでわからない。 技の名前を叫ぶだけ。 そして大門はそれをどう返すか。「何かしゃべる」のである。 真知は即ち行たる所以なり 行なわざればこれを知というに足りず 未だ知りて行なわざる者あらず 知りて行なわざるは ただ是れ未だ知らざるなり 喝~~~~っ!! 喝~っはともかく、これは大塩平八郎にも影響を与えた、王陽明の言葉である。 漢文調の難しい言葉なので、なんとなく読み飛ばしてしまいそうだが、 ちょっと考えると、このシーンには全然合わない言葉だとわかる。 で、大門は打球を跳ね返す。何故?結局、根性なのか?いや違う。 アストロ球団は、突出した変な場面のみが有名だが、実は「言葉」のマンガである。 「どっちが強いか」は、「どっちが強い言葉か」で表される。 決着のほとんどは、実は言葉の応酬で決まっているのだ。 きわめて論理的なマンガといっていいだろう。 その論理が正しいかどうかはともかく。 地道な論理も積み重ねれば宇宙の果てへ届く。 「突出した変な場面」と「論理の積み重ね」は、実は同じ一本の道でつながっているのだ。 凡百の、単なる変な思いつきを変につないだ変なマンガとは異質な、 まさに創造力の極北を、この三巻で堪能したい。
アストロファンの聖書。この本は大辞典やアンケートやインタビューなど内容が豊富で、これこそまさにメモリアルな一冊になっております、アストロファンは買う事必須ですが、アストロ球団を知らないお方も、この本を読んでアストロ球団に興味をもってもらいたいです、絶対おもしろい(熱い)から。ちなみに152Pに僕のアンケートの文が載ってます、もし買ったら見て下さい。
私が小学校の時に、少年ジャンプで連載されていたマンガの実写版です。
伝説の名投手、沢村栄治の魂を宿した体にボールのアザを持つ9人の超人たちが、アストロ球団というチームを作って、メジャーリーグに挑戦すべく立ち上がるというストーリーなのですが(まあ、南総里見八犬伝の野球バージョンでしょうか。)、当時は、毎回、登場人物の色んな秘話が出てきたり、思い出話が出たりで、一球投げただけで一話が終わるという展開の遅さだけが話題のマンガでした。
それが、どういうわけか、アニメではなく、最近、実写版でやっていると知り、さらに、ナレーター兼出演者としてあの古田敦也さんなども出ているということで手に取ったのですが、他にも66歳の千葉真一御大も相変わらずお元気で、飛んでいるヘリコプターの上に身を乗り出して大見得を切ってました。
ただ、時代設定が昭和47年の割には、出ている役者が今どきの8頭身の平成の若者だったり、そのくせ、超人たちのポーズは、原作に極めて忠実に再現されており、「こんな不自然な立ち方あるかい!(笑)」や、CGを駆使した「ありえねー!」プレーの連続だったり・・・。
最初は今時珍しいベタなシーンの連続に、家族で、「これはないよ!」と笑っていたのですが、段々と見ているうちに親子ではまってしまいました(笑)。
やはり、男というのは、こういう「ありえねー」映像にも関わらず、「今どき無いよ!」的なベタな展開であっても、何だかこういうものには理屈抜きに反応してしまうものなんですね。
こんなの現実には・・・なんて考えていても、有り得ない!って思っていても、幼子でさえも段々、口数が減ってくる・・・。
男って、どうにも単純因果な稼業だよな・・・と思わされるほど、理屈抜きに感じる物があった作品でした。
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