Piotr Anderszewski Entrevista @ Estoril Film Festival 2010
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ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第1番

アンデルシェフスキの期待のベートーヴェンである。以前、バッハの「イギリス組曲第6番」、ヴェーベルンの「変奏曲」とカップリングさせてベートーヴェンのソナタ31番を録音するという、このソナタを「組曲」のように見立てた非常に面白いアルバムを聴き、このピアニストが次に取り組むベートーヴェンは何だろう?(どのようなテーマだろう?)と思っていたのだけれど、6つのバガデルと、さらに自身が指揮をしての協奏曲第1番という組み合わせ。この収録曲だけで「面白さ」を予感させるものだが、はたして?

結果を書くと、確かに面白かった。アンデルシェフスキの戦略性に満ちたアプローチは攻性で、あれやこれやと特に音楽の「愉悦性」の余地を探求しつくしたものである。思い切った強調音や、アゴーギクの多用、それらによって織り成される音楽は瞬間瞬間に細やかな刺激を聴き手に与えてくれる。「6つのバガデル」では、あるいは以前弾いたピアノソナタ第31番に近い手法を取ろうとしたのかもしれない。ただ作品の性格上、各部の関連性が求められたソナタと違って、各小品の独立性がそもそもからあるものだから、アンデルシェフスキの演奏は、その違いを更に際立たせる方向性を持っていると思えた。それはそれでいいのだけれど、ことさら繰り返される強調は、時として不自然さをはらんでいるものでもあり、そこが時折気になるところもある。しかし、他方で、これらの小曲に、強い個性を与え、その存在感を高めたと考えれば、それは美点とも考えられる。

協奏曲第1番も同じスタンスであり、オーケストラにも強いアクセントと刺激的な音色を求め続ける。ちょうどこのオーケストラを指揮してベートーヴェンの交響曲を録音しているパーヴォ・ヤルヴィの解釈にも通ずるものがある。(もちろん同じオーケストラなので、オケ自体の音色もかなり近い。)また、この協奏曲が、大きな構えと共に持っている、モーツァルト的な「典雅さ」もこの演奏はよく表現できていて、陰りのない明るい雰囲気に満ちている。まさに幸福な楽しい音楽となっており、この方向性の秀演と言えるでしょう。



ショパンな一日

タイトル通りのオムニバス。
いろいろな演奏家がショパンを弾きます。ショパンのメロディが直接心に語りかける性質のものなので、
演奏家の解釈にこだわりのある人には難があるかもしれません。
「ゴージャス」と「ロマンチック」の2枚組みになっていて、激情のものと、情緒のものといった感じです。
もったいぶって弾いているものも、一気に弾いてしまっているものもあるように思います。
とりあえずショパンを聞きたいのであれば充分の内容です。
余談ですが、ケース中央のCDをはめるところが固くて、
外す時割れそうなほど歪み、ちょっとドキリとします。



シマノフスキ・ピアノ・アルバム

初めてシマノフスキの音楽を聴きました。クラシックというよりも現代音楽で、とても難解なリズムと音が続きます。これって音楽?と思いながら聞いていたのですが、いったいどうすればこのような超難解な曲ができるのかという興味の気持ち・面白さから、ピアニストの力強いかつ繊細な超技巧的演奏に方に興味がいきました。このcdのピアニストは、作曲者が記した複雑なスコア通りに弾くレベルがあるというよりも、作曲者を越えた演奏をしているように思えてなりません。なかなかcdが手放せなくなりました。「凄い」の一言につきます。



ピョートル・アンデルシェフスキ・ライヴ・アット・カーネギー・ホール

この人は本当に凄いです。こんなに音作りに真剣に向き合っているピアニストがいるとは知りませんでした。音一つ一つを、それらがどのように響きあえばその曲を表現できるのかを精密に考え、さらに聞いた人がどのように受け止めるか、まで丁寧に考えられており、その、音や人に対する真心が、ひしひしと伝わって参ります。
 驚くのは、激しさが、なぜかフォルテからだけでなく、矛盾するようですが、ピアノ、ピアニッシモといった小さな音から強烈に伝わってくるということです。強烈なピアニッシモ、という音が存在するのを初めて知りました。すごいです。パルティータは特に圧巻でした、カプリッチョに至っては呼吸することも忘れ、感動の渦に巻き込まれておりました。このピアニストに出会えて、本当に光栄です。



Piotr Anderszewski Entrevista @ Estoril Film Festival 2010


Um dos maiores pianistas mundiais esteve em Lisboa para o Estoril Film Festival deste ano. Piotr Anderszewski deu uma entrevista à Diana Mendonça.
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