上之郷さんの原作に基づく映画化です。1983年西川監督の下製作され、同年9月公開予定でしたが、モデルになっている戸塚ヨットスクール事件で、校長の戸塚宏が逮捕された為、お蔵入りになり、長い間封印されてきました。2005年戸塚が刑期を終えたことも大きな要因だと思いますが、戸塚ヨットスクールの支持者の有志が東宝東和から著作権を取得し、ヴィデオ、DVD化され通販で購入可能となりました。なお、昨年製作から28年経過して劇場公開され、DVDも入手し易くなりました。私も早速購入し、視聴してみました。 物語は、昭和55年冬とある山手のインテリ家庭の引きこもりの高校生の描写から始まります。侵入者に対しバットを振り回し、窓ガラスをバットで割り逃げ出し、結局取り押さえられ、ヨットスクールへ入れられますが、尋常な状態でない事がよく解ります。同様に、女子高生、大学浪人生・・何れも情緒障害が酷く、暴力を振るい、社会人としてまともに対応できない人間ばかりです。こういう連中をヨットスクールの校長を始め、スタッフ一同が早朝から厳しいトレーニングをし、ヨットに乗れるようになることで、社会復帰させようとする姿が描かれています。暴れる訓練生を木の檻に入れたり、弛んでいる訓練生を海に突き落としたり、殴ったりのリンチ紛いのスパルタ訓練も出てきます。また、訓練生が警察に逃げ込んだり、通学途上の生徒を人質に取ったり、ついには、訓練生の死亡です。マスコミからは叩かれ、警察で事情聴取は受けるし、両親は手のひらを返したような態度になるし、嫌がらせの電話はひっきりなしにかかるし・・・どこまでが真実かわ解りませんが・・・しかし、映画では、一応希望のあるエンディングになっています。 確かに問題作だとは思います。そりゃ映画ですから、多少はヨットスクール側に美化された描写があるとは思いますが、かなり公平な立場で撮られているように思います。昨今も情緒障害者による犯罪は枚挙にいとまがありません。こういうやり方もあるのかなとも思います(但し症例によるでしょうが)。伊東さん、平田さん、小山さん皆好演しています。戸塚さんの問題はありますが、映画的にはそんに大きい瑕疵はないと思います。とりあえず封印が解けたので、鑑賞し、色んなことを考えてください。
飽食の時代。
人は如何生きるか。
貴重な教訓満載。
学ぶ事の重要性。
人の道の在り方。
新たな国難の時代。
おしんを学校教育、新入社員教育に取り入れては。
国会議員教育には、必須とすべきでしょう。。。
剣客商売の小林綾子さんも素敵です。。。
リトアニア領事館領事杉原千畝はナチスドイツから逃げる為のビザを求めるユダヤ人と、外務省からの指令との板挟みになって悩み、苦しむ。しかし信じる道を進む彼を反町隆史が熱演しています。そして、千畝を暖かく見守り、サポートする妻を演じるのが飯島直子なんですが、正に適役です。BGM、配役共に最高なんですが惜しむらくは時間が2時間だけだということ。シリーズモノでやって欲しかった一作ですが、充分素晴らしいので是非観て下さい。
作品の内容は最高に面白いんです。役者さん、生瀬勝久、沢口靖子、八嶋智人、伊東四朗、他皆素晴らしいです。・・・って七人位でしょうか。
とてもコミカルな作品で三谷作品らしく場面展開もなく、ワンシーンでこれほど面白く出来るのかと感心しきりです。
ただ、映像がうーん。
舞台作品の撮影って凄い難しいのはわかるんですけど、ちゃんとしたカメラが入らなかったんだろうか
・・・それだけが残念すぎる。
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