小西康陽のレディメイドレコードから出されたもの【では、ない】のに、 非常にレディメイドっぽい、一枚。 イタリア映画のサントラっぽくもあります。 1992年から2000年までの【シティボーイズ】のライブで使用された楽曲集。 シティボーイズを全く知らなくっても、小西康陽やルイ・フィリップ辺りの音楽が好きなら、絶対楽しめる!!と思います。(野宮さんが歌ってる曲もあるよ。)
激烈に楽しい伝説の「野音」ライヴがみれるなんて・・・。 シティボーイズライヴデビューがNOT FOUNDだったので思い入れもひとしおなわけで・・・。 このいきおいでVOL.3もつくっていただけるとうれしいですねー。
めちゃくちゃおもしろかった。 洗練された荒さですぐに映像の中に引き込まれる。
それはなんでもないオヤジたちの笑いの世界だった。
とにかく、大竹まことさんのやけくそなシャウトが胸に沁みマス。
十代の頃、常滑川まこと、と名乗りバラエティで 暴れまくる大竹さんを見て、私はどんな芸人さん、 タレントよりかっこいいと思っていました。
その頃のBGMのように流れていたのが、 バックを有頂天のメンバーが固めた名曲 このCDに収録されている、「俺の背中に火をつけろ!」でした。
御本人は消したい過去のように言ってらっしゃいますが、 今でもリアルに響く最高のパンクナンバーなのです!!
ブラボー小松さんが作曲した、 「私はそして孤高に立つ」ともども、たかがタレントの 企画ものと埋もれさせたくない、気合の入った名作です!!
中村ゆうじさん・いとうせいこうさんの、フャンキーキングがこれまた・・・。 今のへなちょこラップなど足元にも及ばない、 クレイジーにもほどがある傑作です!!
ヤン富田さん参加の作品もありますよ!!
4人はそれぞれ違う人生観を持っていますが、読み込んでみると、筆者の回顧録のようにも思えてきます。 4つの人格はそれぞれ分裂した筆者の人生そのもので、パラノイアの脳内を覗いているような楽しみ方ができました。
勿論、穿った見方せずとも、純粋な短編ミステリーとしても良質です。 惜しむらくは、最後のオチに至るまでの伏線の量に物足りなさを感じました。もうちょっとページ数が欲しかった、と思うのは良くも悪くも短編の宿命でしょうか。
また、台詞回しや比喩表現が洒落ていて、独特のリズム感があります。音楽で言えば5,6曲入ったミニアルバムを通勤中に聴く、みたいな感覚で読めます。 恐らくKindle端末やスマートフォンで閲覧することを前提としいて、紙の本よりも行間が広く、目に疲れないレイアウトも良かったと思います。筆者の気遣いと目的が伝わってきて、心地良い読書体験ができました。
次回作に期待しています。
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