2000年にパイオニアLDC(現ジェネオン)から発売されていたものの
ながらく権利切れで廃盤になっていたのが今回SPEから廉価で再販されるに至りました。
求め易い価格そして特典として加えられた音声解説など、旧盤を圧倒的に凌駕しています。
冒頭の砂漠のシーンから最初の30分間ほどは粒子の荒い画質が少々気になりましたが
バルセローナの場面あたりからは段々と色調も鮮やかになり、全体の画質の統一感には
ややかけるきらいがあるものの、31年前の作品ということを考慮すれば
最新作の高画質作品群や次世代ソフトの水準から鑑みると少々物足りなく思える
かもしれませんがフィルム傷やノイズ等は比較的少なく鑑賞には特に問題ない画質でしょう。
特典としてジャック・ニコルソン単独と脚本家他1名による2種類の音声解説が付いており中でも
ニコルソン氏の音声解説は興味深いものとなっています。31年前の撮影時の労苦やこぼれ話、
想い出を1人で喋りまくっており、怪異な風貌からくるイメイジとは異なる役者としての誠実な
姿勢が垣間見えるようで好感が持てます。以前観た時には気づかなかった
シーンの意図や作品の狙いをアントニオーニが実際に氏に語った時の模様や、
時には氏独自による解釈をその渋みを増した低音でもって述べてくれています。
「家、妻、社会的名声」から逃げる男の話。
初めて見たのは学生の時。
旅先で一人道端にしゃがんでいるような雰囲気が忘れられなかった。
当時は話の筋がよく分からなかった。
もう一度見たら分かるかと期待し再挑戦。
完敗。
やっぱりわけがわからん。
しかし、ジャックニコルソンが凄くカッコ良い!(若い!だけどやっぱり髪は薄い)
映像がスタイリッシュ!
なにより全編に漂うけだるい雰囲気が最高。
だから話の筋はもういいや。
「ラストの7分間」は必見です。
PAVAROTTIはあいかわらず素晴らし。CD商品とししては普通。
今は亡き、中山悌一氏の歌曲集です。 日本では、イタリア式の歌唱法とドイツ式の歌唱法が混在していますが、 中山氏はドイツ式の歌唱法で歌われています。 関西二期会の木川田氏の先生であり、歌唱法は非常によく似ています。 ドイツの演奏会でも、中山氏ほどうまく歌う者はいなかったという 逸話も残されています。 一部録音状態の悪い部分もありますが、歌唱の在り方を研究する者に とっては、永遠の財産となることでしょう。
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