本もきれいで、すぐにとどいたので、よかった
ただ、もうちょっと梱包がきれいだったらよかった
劇場版『金田一少年の事件簿』のサントラ。 劇場版は二作あるが、これはまだテレビアニメがレギュラーで放送されていなかった1996年公開の一作目。 音楽は後にテレビアニメ版、劇場二作を担当する事になる、和田薫氏。 和田薫と言えば、和の香りのする日本的な作品で有名な方だが、このCDではかなり西洋的な仕上がり。 ファントムのテーマはオケに合唱まで入れた豪華な作り(のちにテレビアニメ版でも使われた) 何曲かはテレビアニメのほうにも流用されたのか、アニメで良く聴いたメロディが出てきたりする。 またこのCD打ち込みではなくモスクワまで録音に行ったとの事。 指揮:コンスタンティン・クリメッツ、演奏は、モスクワ・インターナショナル・シンフォニック・オーケストラ。 実はこのコンビ日本の映像音楽をひそか手掛けていたりし、それもなかなかの数をこなしている。 本CDでも、クリメッツの的確な譜読みと、タクトで迫力のある素晴らしい演奏に仕上がっている。 オケも金管が良くなっていていかにもロシアである。
大ヒットした推理物コミック『金田一少年の事件簿』のＴＶドラマ化･第２弾のサントラ。
このドラマは、原作コミックや前作のドラマ(堂本剛・主演)のファンからは、いまいち不評だったよう。
だけど、音楽の出来自体は、現代的･都会的なスマートさとミステリアスな雰囲気がうまく絡み合って、センスが良いものに仕上がっていると思います。
私は、剣持警部役の内藤剛志が、やたら良い味を出してるのが好きで、レンタルで全部見ました。
ただ、このＣＤに関して気になった事は、ドラマバージョンの主題歌が入ってなかった事。「別に買え」と言う事ですか･･･（溜息）。
とにかく怖い…バイオみたく打って殺しながら進むのもいいが，絶えず自分が負われる側に立ってプレイするというのはなかなか味わえないし，恐怖感もいっそう増える事間違いなし！！
体力もたっぷりあるわけではないので，迫り来る恐怖というものを存分に味わってほしい。効果音がまたまた雰囲気を盛り上げる！！
金田一のドラマ版に関して、こう考えている人は多いと思います。
「初代以外認めん」と。
僕もそのクチなんですが、やっぱり大事なのは「描かれているかどうか」だと思います。
以下、金田一が好きだからこそ、事細かく考察してみます。
そもそも、何故「はじめ」らは制服だったのか。最後に「先生にお土産買った？」とある事から、学校の許可を得て香港に来てるんですかね。でも、たとえそうだとしても、「制服を着てる」事の説明にはならないと思うんですよ。まさか学校が「香港に行ってよし。ただし制服に限る」と公言してるわけでもあるまいし。
で、「はじめ」らご一向の登場シーン。いきなり胸の形をした肉まんらしきものでフザけ合ってますが、僕の中での「はじめ」のスケベさって、ちょっと違うんですよね。「お姉さ〜ん、番号教えて〜」とかそっちではないかと。そういう一面からも、初代の「はじめ」は大人っぽくて、今回の「はじめ」は子供っぽく映ってしまい。結果、推理一つとっても大人っぽい「はじめ」が言うのと子供っぽい「はじめ」が言うのとでは、説得力が違うわけで。
事実、李刑事が「誰だこいつらは」となった時に「彼は金田一一といって、日本では有名な…」と説明し、毒殺の一件で認めてもらいますが、「こんな子供っぽい「はじめ」が探偵の孫だからって、果たして異国の刑事が信用するだろうか…」と疑問に感じた方もいると思います。もちろん初代・堂本剛の身長などの要素もありますが、「大人っぽいキャラクター」を描いているかいないかで、視聴者の目線、劇中に登場する人物たちの目線的に、納得度が違ってくると思います。
さて、今回の４代目金田一で一番気になったのは、李刑事の「口パク」だと言う人も少なくないと思います。
あれは、なんなんですかね。あれじゃ、「ドラマ」じゃなくなりますよね。ただの、当てレコですよね。だってもし、聴力の不自由な方が漠然と映像だけでドラマを判断したら、「あれ、彼は中国語を話してるのに、どうしてはじめたちは当たり前のように中国語を理解してるんだろう」って疑問に思いますよ、絶対。
そもそも、今回のストーリーにおいて、全員当たり前のように日本語が話せるのは「お約束」では見過ごせない部分があり、非常に耳障りでした。
香港の刑事である李が何故日本語を話せるの？第一の事件の際、「はじめ」に「彼は犯人じゃない」と救ってもらったアルバイト君は、後に父親の死後韓国に渡っていたことが明かされますが、「だから、なんで日本語が話せるの？」と。ビビアン・スーも無理して日本語話す必要ないのに。そして極めつけは、病院の先生。第三の殺人の際、美雪が発見され、病院に運ばれます。で、「はじめ」が駆けつけ、「先生容態は？」「だいぶよくなった」…だ、か、ら(笑)こんだけ日本語が飛び交うなら、もう、日本でやれと(笑)
つまり、何故耳障りかというと、「経緯」が「描かれてない」からなんですよね。それぞれの登場人物が何故日本語を流暢に話せるのかの経緯。留学してたとか母親が日本人だとか日本のアイドルが好きで勉強したとか。何でもいいと思います。でも、そこが描かれないで当たり前のように日本語を全員が解し、全員が流暢に話すのはドラマとして「違う」と思います。僕が思うに、佐木でも誰でもいいので、通訳が出来る友達的なキャラクターを一人作るだけで、カタコトの日本語が飛び交わなくて済んだと思います。佐木のキャラを「父親が中国で働いてた影響で中国語が多少話せる」というものにすれば、「なぁ佐木、今なんて言ったんだ？」とか普通に展開出来ると思います。
では次に、ストーリーについていくつか気になった点を挙げていきます。
１、とある場面で「はじめ」が「知ってるっぽくね？」という言葉遣いをするが…あれはキャラクター的に違う。非常に、ガキっぽい。
２、降って湧いて出た原爆の話の後の「はじめ」らの会話に緊張感がない。せっかく大仰な話してたのに、「香港出られなくね？」などと薄い会話をし、それまでが茶番に聞こえてしまう。ああいう場面で、「香港と美雪どっちかしか選べないならどっちを取るのか」とか「はじめにとって美雪がどういう存在か」とかを示す絶好の機会なのに…。
３、ピンクのイルカのくだりで、「財宝ここしかないっしょ」と意気揚々と公園を去り、次の場面でもう船に乗ってると思いきや、いきなり李刑事に向かって「原爆原爆うっせぇんだよ」発言。「はじめ」のキャラクターとしても違うし、何より場面が切り替わったことに対する「テンション」が違う。
４、左木が「あ！あれ！アイビーさんのストール」と言ったが、何故覚えていたのか。別に「はじめ」や佐木にとって印象に残るモノでもなかったし、記憶力抜群だというなら佐木はビデオを撮る必要がない。佐木が映像を見てたらアイビーらしき人を見つけ、「あ！この映像に映ってるのと同じモノだ！」となるならまだ理解出来るが…。
５、「はじめ」が見ず知らずのおっさんのボートに乗れるのがおかしい。警察のボートとか、警察の指示ならまだしも、ただのおっさんが急に少年が乗ってきて「あっちだ」とか指示されて動くだろうか。そして金も払わず感謝することもなく去っていくという…。
６、アイビーのうめき声がし、「はじめ」が「上だ！」と言ったのと、刑事がそのうめき声に反応して「こっちだ！」と言った場面。疑問が２つ。「そんなに大きなうめき声だったか？」という点。屋内の「はじめ」たちならまだしも、屋外の刑事たちにも聞こえるほどの「うぅ」だったか？そして何より船を使った「はじめ」たちと、走って二手に別れた刑事たちと、ほぼ同タイミングで同じ建物の前ってのもおかしいような…。だったら船使う必要性って…。
７、第三の事件後、瀧川が「お前、それでも刑事か！」「他にやることがあるんだ」バチーン!!と殴るシーン。殴るのはどう考えても場面の「テンション」が違う。刑事に対して殴る＝逮捕って概念もそうだし、彼が感情的になるにはあまりに唐突。で、その後殴った奴が去って行く中を警官が「村はくまなく捜索したが…」って入って来る。上司殴られてんのに報告から入るの？殴った男追わなくていいの？
８、「原爆」に対する「はじめ」の対応がふざけ過ぎ。そもそも取引材料に使う事自体、おかしい。美雪どころか何十万の命が掛かってるのかと。それを、佐木の「忘れてたんですか？」という問いに対して「うっせぇ」では、ホント済まされる話ではない。
９、シン殺し解説中のＢＧＭが不適切。あの曲は、堂本剛版ではもっと普通の場面で使ってたはず。肝心要のトリック解説場面でほっこりしたＢＧＭ流されても…。そしてラジコンとワイヤー、そしてスチームって…ホントにそう上手くいくのかと疑問。まぁトリックに関しては仕方ないが、機械に詳しいとか室内にカメラ付いていて状況を把握出来るとか何も説明がないのに完璧にラジコンを操作するなど、絶対うまくいくわけない…と思えてしまう。
１０、犯人自供パートで、「そろそろ聞いてもいいかな…美雪はどこにいんだよ！」って、お前がどこだよ(笑)お前のテンションがどこだよ(笑)で、「大丈夫…」ってなったら「そ、ならいいけど」って、美雪をどうしたいんだと(笑)
以上、ざっと列挙しましたが、根本的な部分を最後に一つ。
美雪、空気過ぎ(笑)
剣持のおっさんも出ず、舞台香港なのに全員日本語流暢で、正義の味方であるはずの「はじめ」が口パク刑事と核爆弾の在りかと殺害現場の入室許可を巡って取引しちゃうし…
う〜ん…
いや、色々書きましたが、連続ドラマとしてやって欲しいとは思います。ただ、今回の話に限っていえば、やはり初代の壁には全く手が届かず、事件が終わって「はじめ」と美雪がじゃれ合ってエンディング曲流れて「見終わった〜♪」みたいなあの懐かしさが一層恋しくなる…そんな回でしたね。。長々すいません。。
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