これは、サクを知るには最高の一冊です。歴史はわかるし人柄や性格だって読めばわかります。教科書的一冊、ファンが持ってなかったらもぐりでしょう!
いつも桜庭選手の飄々としたファイトスタイルを楽しませて頂いているので、購入しました。
この新書は、そのスタイルを確立するに至った自身の生き方を、必要に応じて最近の試合や昔のエピソードに触れつつ語る、という内容です。机上の論ではなく、ミルコの打撃すら少しも恐れず淡々と戦略をこなした桜庭選手の実像があるだけに、表面的な字面の向こう、さらに何か深い自然さを感じさせてくれる本でした。
中でも私が興味深かったのは、Uインター時代の顧問ビル・ロビンソンに、桜庭選手が持っている才能として指摘されたという『ナチュラル・リフレックス』の話です。ビル氏曰く、『リラックスしていながら、やるべきことを、やるべきときに、自然に反応して出来ること。考えてやるのではなく、反射的に、自然に反応してやっているというような反射能力のこと』
桜庭選手本人が言うには、自分に必要なものを自然に効率的に求めるその能力は、「もしそれを才能というなら、本来誰でも持っているものだと思う」のだそうで、それが社会(競技)の上で上手く働いていないとすれば、それは社会性や文化を身につけ過ぎて、分かりやすくいえば、「みんながやっていること・言っていること」や「今までの前例」を意識して恥ずかしがったり、体裁が悪いと考えてしまうせいで、本然的な自発性を自ら押さえ込んで、殺してしまっているからではないか、とのことです。
本書で語られる桜庭選手の生き様は、そういった余計な様式にとらわれないことの良い見本だと思います。例えば、「部活時代の監督の明らかに理不尽な効率的でない練習は、監督が見ていないときに、ある意味堂々と手を抜いた」とか、「試合前によし勝つぞ!なんて気合を入れても、目の前の相手の動きに対処する考えの邪魔になるから意味がない」、「最初は入場曲が被っていた選手が何人かいて、大抵の選手は嫌がって気にするが、自分は好きだったので気にせず長年使い続けていたら、いつの間にか自分のトレードマークになっていた」などなど。
その他、桜庭選手流の「強さ」とは何かに関して、『プロはいつもお客さんを楽しませることを考える』というお馴染みのプロ論なども語られています。
忘れもしない、2000・5・1東京ドーム。 仕事を休み見に行った。 桜庭和志VSホイス・グレイシー。 あの、雰囲気、入場シーン、試合内容・・・・・ 未だに覚えている。 ホリオンがタオルを投げた瞬間のエクスタシー・・・・ 知らない人と抱き合い喜びあったあの日。 もうこれから先、桜庭のような選手は出てこないだろう。
このDVDにひとつだけ納得行かない部分がある。 なぜ?なぜ?入場シーンが入っていないのだ?? う〜〜〜〜〜〜ん・・・・・・よって星4つ。
1回目のヒクソン戦ではおびえたままで、全くいいところのなかった高田延彦。1年後の再戦となった本作品。 寝技になれば負けと感じている高田は組相撲の体制で膝蹴りをヒクソンに入れるがそれだけでは全く勝ち目はない。結局グラウンドに持ち込まれ腕ひしぎでギブアップ。 北尾やベイダー戦で高田が世界最強と言われたこともあったが、武藤戦や橋本戦を見た限り、決して高田が強いとは思っていなかった。しかもリアルファイトをやっている人間に、柔術で無敗の男に勝てると思っていなかった。 しかし、実際東京ドームでこの試合を観に行った人間としては、プロレスラーの高田に勝って欲しかった。懸命に応援した。わずか数パーセントの確率を期待したが、勝てなかった。 今でこそ、名ファイターが増えたPRIDEだが、この頃はこのヒクソン-高田戦だけが観れればそれでよかった。ただ、アレキサンダー大塚が実力者マルコ・ファスを破った試合は盛り上がった。
ヒュードルの入場曲、イーラのEnae Volare Mezzo。 シウバの入場曲、DarudeのSandstorm。 どちらも入ってないのは残念。 桜庭の曲もRE-MIXバージョンではないし、このCD容量無駄使いしていると思う。
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