久しぶりに、読書で興奮しました。明晰な論理、説得力溢れる論理構成、随所に見られる要領を得て的を突いた表現。いづれも、読み進めるにつれ舌を巻くばかりです。特に、こみいった事柄の本質を捉え叙述する様は、文系エリートの力量をこれでもかと見せ付けてくれます。 一読、自らの生き方まで律してくれる本です。 (ただし、刊行後の時勢の流れの速さを感じるのは、この種の本には仕方のないことでしょう)
一言で言い表すなら、生き方そのものを書いた本。内容としては、宇宙物理学や、倫理・宗教観・神の話し・哲学…様々なことを濃縮して書いていました☆ 自ら破滅に向かう今の人類への警告とこれから先の生き方を示した本です。 迷いの中で生きてる方、人生これで良いのか考えている方に是非ともお勧めです☆
3.11から1.5年以上たっても、原発の今後については、未だにはっきりしない。 官邸前のデモ、パブリックコメント等で、国民の多くが原発は日本の未来のエネルギーとしてふさわしくないと 判断しているのに、政治の世界は全く変わろうとしない。本当にイライラするし、うんざりする。 この本では、そんな私の気持ちを支えてくれる人の意見がいっぱいで、なんでこういった人々のまっとうな言葉が 政治家に届かないのだろうか、ともどかしくなる。
最後の高橋源一郎さんと内田樹さんの対談もぶっちゃけててとても良い。 内田さんが、「優先順位は 1国土の保全、2国民の健康、3通貨の安定とか」のはずなのに、 政治家の優先順位の1番は金」と言っている。 経済、経済と政治家は脅かすが、経済成長で日本人は幸せになれなかったことに3・11の後多くの人が気が付いているのに、政治家は変わっていない。政治家のOSを書き換えなければならないのに…
原発がなくなることに希望がもてなくなってしまった今日この頃だけど、がんばって声を上げてくれている人たちがいることを再確認し、ちょっと安心する、けどやっぱりもどかしいーーー。
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