デビュー曲+TOP10ヒットだけを集めて\2000とお買い得の『ゴールデン☆ベスト』、ご本人のお気に入りを集め、ファン待望のTV映像のDVDも収録したコア向けの『CD+DVD THE BEST』の2作は、非常によく出来ていて、芳恵さんの表現力の高さも味わえる作品だと思います。
ですが、これはいったいどういったこだわりなんだろう・・。
「第二章・くちづけ」よりも「乙女心何色?」にこだわった理由、名曲と言われる「夏模様」、松本隆-筒美京平コンビで歌謡ファンも多い「ト・レ・モ・ロ」を外してまで、アルバム曲の中島みゆきカバー「アザミ嬢のララバイ」を入れた理由が分からない・・。音が特別、良くなった訳でもないし。これだから、レコード会社はいい加減・・と言われてしまいそうな内容なのが残念。表現力アーティストのカラーがしっかりしているだけに。
中小企業診断士受験講座において、某受験機関で必読のテキストとして紹介された。マーケティングのテキストは、アメリカ産の翻訳ものが多く、なんとなく丈に合わない印象がついて回るものだと思いこんでいましたが、本書は「国産」の書物であり、文書も分かりやすく、しかし入門から経営戦略論、マーケティングの最新理論まで網羅し仕事のうえでも一助となる。大学のテキスト、企業内研修テキスト等にも一括採用が相次いでいるらしく、素晴らしい本だと思う。
環境音楽の本では大いに啓蒙され、サプリメントの本ではかなり笑わせていただいたので、このたびのミミズコンポストの本も期待して読み始めました。「三食カップラーメン+サプリメント」という素晴らしい食生活に感嘆しながら読み進めていたのですが、37頁のミミズコンポストのイラストを見て、「この絵はもしや」と思い、目次のところで確認したら、『反省しない犬』『NOBARA』の漫画家森元暢之先生の絵でした。森元先生の新作が読めるなんて、感激です。もちろん本文もほかの識者の方が評しているように、非常に面白く、見出しの格言もいい感じです。
久々に哲学関係書を読んだ。
一読してすっと落ちるほど簡単な話ではないが、丁寧に解説されていると思う。
他に読んだことのあるラッセル本は確か田村三郎「パラドックスの世界―星間・逆説の旅」(講談社ブルーバックス)だけだと思うので数学パズルのイメージがついていたのだが、偏ったイメージが正された感じだ。私は論理学にも数学にも明るくはなく、どちらかというと物理帝国主義で、論理学も数学が包含するものだと思っていたのだが、そこはどうやら鶏と卵のようだ(ラッセル、あるいは本書の見解とは異なるようだが)。
哲学の普及書は本書のように人の名を冠していることが多いように思うが、これは人物ベースでなければ整理・体系化できない、ということなのだろうか。
論理学の考え方は中学高校あたりの課程に組み込み、思考ツールとして使えるようにするのが有益と、本書を読み、偽装だ格差だ不作為の結果だといった世相を見るにつけ思う。しかしラッセルのような著名な学者にして人生のうちに考え方の大きな振幅を持つようではそれも難しいということか。
評者は論理学に関して素人で、本来的にはあまり立ち入った評価はできないが、本書は初心者向けとしてとてもいいと感じた。 その主な理由は、論理の問題の例として取り上げられている題材が豊富で、目次からひろうと、予言と検証、意思決定と統計、法律や生命倫理などの分野にも渡っていて、一般教養としても楽しめることだ。一問一問がそれぞれ難題なので、読むのに時間がかかるし、ちゃんと理解しようとするとかなり疲れる。論理学の本として読めることは当然だが、寝る前や、電車の中でたいくつなときなどに読むのにも、ぴったりだろう。
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