Nice to have gig. DVD has no extras - it's just the concert.
こうせつおいちゃん、当時30歳前後。
まだ、ソロとして、「夏の少女」や「夢一夜」さえも発売されていない頃の、ライブです。
雑誌・テレビ・ラジオかで聞いたような気がするのですが、かぐや姫を解散して、富士山のふもとに住み始めて、さびしいというか、不安というか、そんな感じが、このアルバルの前の「帰り道」「ねがい」の二つからは感じ取れます。
ソロになった時、こうせつおいちゃんは、もちろん勝算や希望や可能性を確信して、歩み始めたのだとは思いますが、そんな心境の中で放ったこのコンサートとライブ録音では、一転して、”これからやるよ! 一人でも。 神田川や赤ちょうちんを超える曲を作るからさ。”と言っているような気がします。
「ヘイ・ジプシー誘っとくれ」は、他のレギュラーで発売されたアルバムには含まれていないかも。いい曲です。
他に、「さよならの街」「私の詩」「今日は雨」「思い出にしてしまえるさ」「九州に帰る友よ」など、弾き語りするのに良い曲が盛りだくさんです。
デジタルマスター番を聞いていますが、高価ではないカーステレオやパソコンでも、通常版に比べて、音がクリアになっていることは、はっきりと気づくくらい良くなっています。
やっぱり、こうせつは、ライブが似合いますね。
最近の音が厚すぎる演奏の曲に、あきあきしている人向け。。
土曜日の午前中に注文して、日曜日の10時頃に配達されました。
非常に早かったです。
今回注文したきっかけは、新しく通いだした鍼灸院でこれの大きいものでやってもらってとても気持ち良かったのでネットでいろいろ探していました。
これは少し重たいですが、グリップの感覚は非常に良く、持ち易いです。
少し体重をかけて背中に押し付けてやると振動がより伝わるのでいいです。
首の付け根、腕から足の裏まで満遍なく押してやれるので使い勝手もいいです。
振動は2種類から選べますが、ゆるい方で十分です。
価格的にも魅力的だと思います。
唯一1人では、使い難いのが難点です。
最初、聴くのが怖かったです。あの太くしわがれた声で、ブライアンが、あの無垢な声で綴られた「若気の至り」SMiLEの断片をどうやって組み上げるのか、ひょっとしたらただの「ベテラン落ち目歌手が過去の栄光で食いつなぐディナーショー」的なノスタルジーで終わるんじゃないか・・・と。
聴き進めるごとに、その不安が、感動に変わりました。
伝記や伝聞でしか知らないけど、あの当時、賛同したり、反発したり、ドラッグにおぼれて乱痴気騒ぎを繰り広げて何も生み出さないかも・・・、っていったあのアルバムに関連した人たちの右往左往が。
何十年も色んな人たちの青春や命を吸ったり影響を与えたりした悲劇やら喜劇やらが。
汚いことも綺麗なこともごちゃ混ぜに、汚いことも綺麗なこともそのままに、何十年も掛けて、全ての熱が報われるんだ、ってことを体現した、本当に素晴らしいアルバムだと感じました。
伝聞で聞くマイク・ラブ達の反発も、ヴァン・ダイクの失望も、ブライアンの堕落も、その後の、ブライアンを半ば失って大海原に放り出されたビーチボーイズの漂流も (キャビン・エッセンスや英雄と悪漢、サーフズ・アップが、暗黒時代の「思い出したくないはずの」ビーチボーイズとして発表したそれらを、基本的にそのままのアレンジを踏襲して、最終的にブライアンが良しとして発表したことで)、何十年もかけて、全てが無駄じゃなかったことが証明された、と感じました。「悪漢」の台詞ですけど「Circle is complete」みたいな感じで。
どんなに作り手が年を取ろうと、声が多少枯れてようと、録音技術が発達しようと、メディアがLPからCD、音楽配信に変わろうと、創造的なものは、そんなことは関係なく、いつまで経っても創造的で感動的なものであり続けることを、証明してくれた作品だと感じました。
何より、SMiLEが生まれた時代の魅力をスポイルせずに、それでいて現代にも通じる魅力的な音として聴かせてくれた、若く、有能で、何よりブライアンが成し遂げたことに絶対的な敬意を抱いている情熱的なミュージシャンの支えがなければ、ブライアンはこれを完成できなかったんじゃないかなあ、と。
結局、そーゆー物好きで献身的な人種を生み出したのは、ブライアンだというところが、再帰的で、ますますブライアンの魅力は凄いなあ、と。本人がどんだけ自覚あるのか分かんないですけど。
この「あり得ないだろう」と思っていたアルバムに出会えたことに、感激しました。どんな薄汚れた右往左往であろうと、それは決して無駄じゃないってことを証明したことに、ただただ感動しました。
「アン・アメリカン・バンド」や「エンドレス・ハーモニー」にも既に使われているシーンもあるが、同じような画でもカットが違ったり、他のDVDにはないシーンなどがあり、ブライアン・カムバック当時の資料映像としはファンにはうれしいDVD可である。1976年という映像の古さもあり、ビーチ・ボーイズの歌を聴く・見るというより、貴重な資料を見る、という1枚だ。
|