山口小学校での実践の成果を土堂小学校でさらに進化させたことを、今回の本に書かれています。興味本位で読み始めましたが、文部省の指定校になることで、様々な取組が出来るということに先ず驚きました。また、全国で先生方が、日々、いかに子どもに学ぶ力をつけさせるかという命題について切磋琢磨しているかと。教育の問題は、様々あるようです。詰め込み批判、ゆとり批判、時間数削減批判、などなど。 過度の期待と不信感が今の教育の現状ではないかと思います。が、それは、大人の側の批判であって、子ども自身からの批判ではありません。基礎を反復することは、学習の基礎であると思います。基礎とは、漢字、計算、音読(読書)だと、私は信じています。その基礎があって、次への取組があるように思います。この本の中で、特別、これまでと変わったことを書いているわけではないと思います。ただ、学校の取組、先生の悩み、指導する側(先生であり、親であり)の変化で、子どもは変わるのだということがよく分かりました。同じ環境にない私には、まず、親として、子どもとを信じ、誉めることが大事で、実践できることだと思いました。そして、今まで、言葉でどう表現したらいいのか分からなかったのですが「学ぶ力」をつけることが、生活のうえでも大事なことで、家庭からそれを応援していきたいと思います。ただ、土堂小学校でも取り組みは、全国の小学校で当てはまることではないのが残念です。どの小学校でも同じような目的で取り組めるわけでなく、この本に書かれていたように「100マス計算を」十分理解せずに学校で取り組んでおられる先生も実際にいます。その点が残念に思うことです。 奇跡の学力 土堂小メソッド 関連情報
陰山先生の教育にかける情熱を感じる本である。読んで損はないと思う。 陰山英男の「校長日記」 土堂小学校校長一年目の全記録 関連情報