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佐田玲子 ヴィジョンへの旅路 〜音楽の厨房から・1 音楽プロデューサー 八野行恭

名将の陰に名参謀あり・・・「さだまさし」の陰に「八野行恭」あり日本屈指の文化人「さだまさし」と若き日に出会って惚れ込み、以来とことん労苦を共にし、音楽面のみならず人生全般にわたり支え続けてきている、八野行恭氏の自伝。人間「さだまさし」を、そして、彼の作品を愛する全ての方々に一読をお勧めしたい。読めば、八野氏が手掛けた作品を聴きたくなる。記憶の彼方に久しく眠っていた作品たちにも、無性に会いたくなる。作品をもっと丹念に聴き込み、深く味わってみよう、と思う。一曲一曲が以前より愛おしく感じられ、更に心に響いてくる・・・読み進むうちに、私自身、自然と懐かしいCD達を手に取り、ひもとかずにいられなくなった。そして、それこそが、八野行恭氏の望むところ・・・そういった内容となっている。私が八野氏の存在を知ったのは、「音楽プロデューサー八野行恭の日記」と出会ってから。CDやDVD、或いは音楽テレビ番組が産み出されるまでには、これほどまでに緻密で手間暇のかかる作業や大変な労力が払われている、と実感したブログだ。それまで、表舞台に立つ「さだまさし」のファンだった私は、以来、その縁の下の、見えないところで踏ん張ってくださっている八野氏のファンともなった。その日記には、プロデューサー業の詳細だけでなく、自身の音楽、映画、趣味を含めた芸術観が折々に綴られており、その幅の広さ、造詣の深さにはいつも驚かされてきた。このような広範囲にわたる知識興味が一体いつどこからきたものなのか、常に感服畏敬の念を抱いていたが、その所以も今回、この自伝で明かしていただけている。ただ、作品完成へのプロセスなどは、これまでブログでかなり詳細に紹介していただけていたため、私にとってこの本での、そのあたりの扱いは、いささかザックリし過ぎの感はある。しかし、それも、八野氏の限りある時間を考慮すれば、致し方のないところだと納得はしている。また、ブログに寄せられる読者からのコメントへの八野氏の返信の誠実さ、丁寧さは、その「ひととなり」を察するに充分なのだが、それこそが、「さだまさし」の作品の質を極限に近いところまで高めてくれているに違いなく、八野氏の仕事は、氏の生き方そのものなのだ、とも思う。ある日のブログで私が心から感動した言葉、忘れることが出来ない氏の哲学が、この自伝の「あとがき」にも書かれているのでご紹介したい。「生きる」「音楽する」「愛する」「思いやる」これらは同義語・・・こんな素敵な言葉を、力むことなく、自然に語ることのできる真摯の人、八野行恭氏の力作「ヴィジョンへの旅路」に感謝を!八野さん、素晴らしいご本を、ありがとうございました。 ヴィジョンへの旅路 〜音楽の厨房から・1 音楽プロデューサー 八野行恭 関連情報




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