今年中に工業英検1級を受験しようと思い、購入しました。文系出身者である私にとって、工業英検は内容が非常に高度であり、かなり苦戦を強いられると思います。試験対策として、工業英検公式過去問題集に加えて中学生レベルの基本テキストと基本問題集を購入して対策していますが、後者の理科テキストは理科が苦手の私には単に学生時代に味わった苦しみを思い出させただけで、私にとって全く役に立ちませんでした。そこで、文系出身者でも取り掛かりやすいテキストを探してみたところ、この本と出会いました。この本は工業英検だけでなく、TOEFLやIELTSといった留学試験や英検の対策も視野に入れているため、理科アレルギーがある私にとって抵抗感がかなり低い本でした。ページを開いてみると、第1章のテクノロジーから始まり医学、気象学、地質学などほぼ全ての理系分野が網羅されています。内容の構成は、各章のトピックの定義と歴史などの基本情報から始まり、近年注目されているトピックが
英語と日本語の両文が掲載されています。各英文、日文の下には日本語で各トピックの背景知識が説明されているのですが、重要な語句に英単語が併記されていて、非常に効率よく工業英検で必要な専門用語を暗記できました。まとめとして復習テストが各章に掲載されているのも理科知識の学習に効果的でした。工業英検を受験者としてこの本はお勧めです。
日本近代の大切な歴史が「体験談」として読みやすく描かれていてとても興味深く読めた。現在の日本では考えられないような、戦争直後の壮絶な歴史と劇的な人々の生活がたくさん紹介されている。引き揚げは一言で言うと「悲惨」と表現されることが多いかと思うが、ここで語る著者達の声のトーンはからりとしていてどこか明るい。物質的には豊かだが無感動な現代人の性質と対照的なのに考えさせられた。
戦争を知っている日本人の数が減っている今、「一人称」で書かれている「僕の・私の戦争体験」を描いたこの手の資料は貴重だと思う。