藤原竜也主演のこの映画、カメレオン。 主人公のゴーロは詐欺を働き生計を立ててる男なんですが、ある日占い師の女と知り合う。
その後、仲間と結婚詐欺をしてその帰りに地下駐車場で政治家が拉致されるのを目撃してから仲間と共に狙われ、占い師の女も巻き込み逃避行するという話ですが、なかなかいい味出してます。
RCAという組織が襲撃してくるシーンでは派手なアクションでバカスカやるのではなく、淡々と指示された任務を全うするという、エージェントのドライな怖さが溢れていた。 アクションもゴーロの大立ち回りがあるが、決して派手な訳ではなく、リアル感や雰囲気を感じる。 とにかく斬新だなと思えるし、買ってよかった作品だった。 ただ、組織と本格的に戦うのが本当に終盤になってるのが残念だった。 いや、終盤でもよかったのだがもっと長く戦ってほしかったな。 でもこの終盤の怒涛の反撃は一見の価値有り!
クレイジーキャッツ結成50周年を迎えるにあたり、国家的とも歴史的とも言える大業を
やってのけたサントラ大全第二弾! 前作「クレイジームービーズ VOL.1」に引き続き、
こちらもまたかなり充実した内容となっている。 今回はクレイジー結成10周年記念映画
として有名な超特大傑作『大冒険』から植木・加トちゃコンビの『日本一のショック男』
までを完全網羅した、計96曲入りの超重量版だ!
ホント、それにしてもなんという名調子であろうか!植木等のこの天才的な歌声。一躍
有名になったヒット曲の数々もいいが、やっぱり民謡や端唄・小唄の俗謡でこそ「植木節」
の真骨頂は発揮される。「
犬山音頭」に「ちゃっきり節~小諸馬小唄」でのあの美声とC調
ぶり!それに加えての「たそがれ忠治-義理と人情」での名台詞「♪手めぇがよけりゃ~
それでいい 人の事より俺のこ~と」。このような最大人生訓!植木等の名調子で語られる
からこそ意義があるのである。 この他にも歴史に埋もれた「植木等名調子・名言集」は
死ぬほど収録されているので、ご自身の耳で!体で!思う存分体感して頂きたい。
とにかく聴く際は、正座!では無く、しっかりとスピーカーの前に立ちはだかり体全体で
聴くべし! 特に人見明先生との共演「シビレ節」に「おてもやん」などは、普段着から
半被姿にへと着替え、踊りながら聴く事。そうする事によって、植木等先生と同じ土俵に
立ち、一曲一曲と「体感」出来るのだ! さあてと、着替えて「シビレ」始めるとするか!
♪俺も植木にしびれってる~ぅ
宮崎あおいと言えば「篤姫」のイメージでしたが、これを観て彼女の演技の幅の広さに感動。怒ったり泣いたり、嬉しかったりムカついたり・・・喜怒哀楽激しいところから何とも言えない微妙な感情まで、仕草、表情、話し方、こんなに演技のバリエーションある人なんだ!と物凄く発見でした。すっごいハジけてるんだけど、全部かわいいんです。彼女の演技を観てるだけで充分に楽しい1本。
バンドのメンバーも個性的で面白い。
佐藤浩市が「カッコ良さ」を完全封印して、見事に汚いオッサンになり切り、
宮崎あおいにあんな事してこんな事言って、飲んだくれて下ネタばっかり言ってグタグタしてます。
佐藤浩市も幅広いね。
アホなバンドのメンバーを、「ああっ、もうっ」と世話を焼くハメになる
宮崎あおい、という図式が観ていて飽きない。
ストーリーは、本気で音楽を愛してる人なら「わかるなぁ」という場面がチラホラあるのではないでしょうか。特に、「今流行ってる無味無臭のチャラい音楽を聴いてて楽しいのか?」というメッセージが痛快。バンドがどうやって売り出されたり、解散したりするのかというところも、あぁ、わかるなぁ・・・という感じ。クドカンって音楽好きなんだね。
犬塚さんの人柄で出てて良著です、できればハナさんや植木さんもこういう本を出して欲しかった、ハナさんのは確か絶版のはず