MJQの7枚のオリジナルアルバムがCD4枚にまとめられているセットですが、
とにかく4枚目前半「PATTERNS」なるマイナー盤が白眉です。
何かとマンネリ
ジャズクァルテット呼ばわりされがちなMJQの皆様が、
何ともブルージー!何ともスウィング!素晴らしすぎます。あきれます。
この一枚のためにこのセットを手に入れることも有りでしょう。
(この一枚、
Pyramidにも納められているようですな)
他にもこのセット、名盤中の名盤として
1枚目後半に
たそがれのヴェニス3枚目後半に
ヨーロピアン・コンサート Vol.1が入っており、やはりこれらは音楽の完成度としては圧倒的です。
また、2枚目後半から3枚目前半にかけての
モダン・ジャズ・カルテット・ウィズ・ソニー・ロリンズ
も面白い。ソニーロリンズ御大は3枚目前半2曲にしか登場しませんが、
そののんきな存在感は何とも言えずにMJQと不思議な調和を魅せており、実に快適です。
その余の1枚目前半
モダン・ジャズ・カルテット・ウィズ・ジミー・ジュフリー
2枚目前半
モダン・ジャズ・カルテット
も共に案外にMJQらしからぬ熱いブルージーな演奏が楽しめる意外な佳盤。
異色は4枚目後半
モダン・ジャズ・カルテット&オーケストラ
名の通り、フルオーケストラ(ストリングス、というレベルではありません)と真っ向勝負のMJQ。
元々クラシック志向は強いMJQですが、しかし、不思議にクラシックに堕さずブルージーにスインギーに演っているのはご愛敬。
このCDでは9曲目「england's carol」でのMJQの演奏は、特にはっとさせられます。素晴らしい。
ということで、MJQの意外な即興性、熱さ、黒さが溢れている
「MJQらしからぬ」隠れ名盤揃いのこのセット、
「
ピラミッド」「ラストコンサート」系の盛り上がる熱いMJQがお好きな方には堪えられません。
何のコメントもないのは少々驚きか。聴いて損なし!お薦めいたします。
(このシリーズ、タワレコの方が全般的に安いようですねえ)
オーソドックスなピアノトリオ。でも、意外とそういう演奏はないよね。安心して、リラックスして聞ける。しかも、ベースにペデルセン、
ドラムはアルビン・クィーンとテクニックは確かな人たちのトリオ。
曲目は・・・・My Shinning Hour /You Don't Know What Love Is /Oleo /Bluesology /In Your Own Sweet Way /All Blues /Blues In The Closet の7曲。お酒でも飲みながら、聴いてください。
この盤は、1992年7月22日
ロンドンでの演奏だけど、同年の3月22日の演奏を収録したライブ イン ヨーロッパ '92も是非一緒に聴いてみることをお勧めします。とにかく、この値段でこの演奏が見れるのは、最高です。