主要な特撮系主題歌、アニメ主題歌に加え、
「リングにかけろ」「超人ロック」といった
漫画のイメージアルバムからの曲も納められているのはなかなかです。
そして最もレアなのは「Lonely :ザ・ブッチャーのテーマ」
これのために購入する価値
アリ。です。
しかし・・・!
残念なのは超名曲「
釣りキチ三平」主題歌「若き旅人」が収録されていない事。
いろいろ事情があるのでしょうが、ベストとなればこれはどうしても入れてほしかった曲です。
なので星マイナス1とさせていただきます。
2007年7月発売の(キュートな表情がベリー・グッドな)【GOLDEN☆BEST】は、オリコン誌のデータに
基づいた_売り上げ順にシングル24曲を収録したベスト盤でしたが、通しで聴くと曲順にスムーズさが無く、
少ししんどい部分がありました。
最新のベスト盤である本CDは、待望の「シングルA面コレクション」、しかもリリース順ということで、
「アイドル歌謡の王道」を歩んだ淳子さんの変遷がわかる一枚です。(注:2枚組みですが)
たとえば、夏場に向けてのシングルは、昭和アイドル歌謡の世界では、勝負曲を持ってくるわけですが、デビュー2年目以降、
16歳=「黄色いリボン(S49年5月25日)」〜17歳=「十七の夏(昭和50年6月5日)」〜
18歳=「夏にご用心(昭和51年5月25日)」〜19歳=「気まぐれヴィーナス(昭和52年5月15日)」〜
20歳=「リップスティック(昭和53年6月5日)」〜21歳=「Miss Kiss(昭和54年5月25日)」...と、
年齢に応じて少しづつながら、少女から大人へとイメージチェンジしてきたことが解ります。
なんといっても、一番のイメージチェンジは、前作からたった2ヶ月のインターバルでリリースされた、中島
みゆき作の
「しあわせ芝居(昭和52年11月5日)」だったのですが、ものの見事に大成功を収め、当時のアイドルの中では
山口百恵は別格として、息の長い人気を保った方でした。
松田聖子(昭和55年4月1日デビュー)ら、次世代のアイドルが出現してからも、「化粧(昭和56年1月1日)」や
「ミスティ(昭和56年6月5日)」など、歌では地味ながらもロングヒットを放ち、また女優業においても真価を発揮し
始めたことは、ファンなら周知の事実であります。
マスコミ・バッシングで芸能界をフェードアウトしてから、もう17、8年が経ちますが、昭和歌謡曲のTV黄金時代に活躍した
名アーティストであった彼女を知るうえで、格好のアルバムであることは間違いありません。