極めて独自な感性と、それを表現する為の並外れた技術を併せ持った不世出の音楽家でありギタリスト。彼が感じ、表現する森羅万象はロックミュージックの形を取るけど桁外れにユニークで、ギターや音楽そのものの可能性に驚き、そして虜になります。 そんな事はとっくのとうに知っている熱心なファンでも聴けば聴く程、嬉しい驚きを禁じ得ないだろうな… そんな感想です(笑)
Steve Vaiが、その名を世間に知らしめた、名作ギターインストアルバムです。
名作ギターインストといえば、Jeff Beck の「Wired」とかですが、そちらはどちらかというと
ジャズ・ロックよりですので
これは、純粋にハード・ロック的アルバムとして楽しめると思います。
(このアルバムの時点では、その後のVaiのアルバムに出てくる、オリエンタリズムな曲風もまだありません)
かくいう私も、アルバムを手にしたらあっという間にとりこになってしまいました。
のっけから、祝典ファンファーレのような#1、そしてすぐ、ハードでキャッチー、疾走感あふれる#2・・・
ときたら、もう夢中になるなというほうが難しい!
Steve Vai のギターテクニックは言うに及ばずですがすばらしく、これでもか!これでもか!と聴くことができます。ちなみにサポートメンバーの演奏も最高です!
曲の作りも凝りまくりで、Vaiさん職人気質なんでしょうかね、どんだけ細かいとこまで作りこんでるんだよ!というような録音です。なんぼ聴いても楽しめます。
収録曲も、キャッチーなナンバー、じっくり聴かせる
バラード、実験的な曲がバランスよく配置されているので
飽きずに聴き続けることができます。
#4なんて、ほんとにキャッチーでノリノリなんですが、よく聴けばリズム隊はえらい難しそうで、このノリを再現するのはかなり難しいと思います。
#5は、Vaiらしい?無調風のギターソロがえんえんと続きますが、それだけにラストの「Liberty & justice for all !!」という部分がひときわ感動的。
#6は小品ですが、一見オーバーダビングのようなアルペジオも、1ギターの音を、パンを左右に振っているらしく、かわいらしくも不思議な感触の曲です。
#7はおなじみVaiの泣きのギターが嫌というほど堪能できる力作。
#8も冒頭の先生と生徒の掛け合いが面白い、しゃべるギター「Fum,Fum」「OK!」も聴けます。メインの曲は鬼のテクニカルナンバーですが・・・
#12・#14は、ソロ1作目にも通じると思われる、超実験作のナンバー。当時市販の楽譜を買いましたが、この2曲は、正直楽譜になっていなかった(笑)まあ楽譜に書き下ろすのは無理だろう!と思われるような超難解曲です。
さすがに#12・14みたいな曲ばっかりだと、しんどいと思いますが・・・
#2・4・9といったわかりやすくキャッチーな曲や、#5・7・10のようなじっくり聴かせるナンバーを
ちりめん状にちりばめているので
テクニカルでありながら難解になりすぎず、エンターテイメント性も充分に持った、後世に残る名盤になっているのではないかと思います。
ラッパ管弦楽団(すげー数)はうるせーが、スティーブ・バイはざーとか何か知らないけど低音のポジッションはあまり使っていないようでした。ギターとは思えないような音がまるで電動のこぎりの様な奇怪な音がギターから出てくる。どうやってんのかな?あまりスケール的なことは分かりませんが、メージャースケールばかり弾いているように聴こえた。ドミナントモーションで裏コード使えよな!ま。クールに弾きまくっていているからいいんじゃないの?楽曲Ooooみたいのが一曲あった。あと私のお気に入りはマーダーかな?ピーッピーッ!交通整理?はは(笑)。編曲の指揮棒のおっちゃんお疲りさまでした。