「近衛秀麿」という名前や、全く指揮者っぽくない顔の印象から、実際の演奏が話題にならない彼だが、たまたまBSフジでこの演奏を見て、ぶっ飛んだ!!顔と名前の印象と正反対!即DVDを購入!
シベリウス演奏史上に残る名演、と断言出来る。
この時期の日フィルの映像/録音に比べても、違うオケ?と思うくらいのサウンドのまとまり、そして管楽器の上手さ!
(この時期の日本のオケって、他の録音だと金管が上手くないんですけど、どうしてどうして、この演奏は素晴らしいんです。)
指揮者の要望であろう倍管の大編成。にもかかわらず、バランスの完璧さと表情の豊かさ、そして何よりメチャクチャ若々しさと前進力で弛緩する所が無い。歌もぐいぐいと迫り、指揮もメチャクチャ端正で上手すぎる!
彼は本物のプロフェッショナルだ。並の人間ではない。
神の域だ。
存命中
「近衛秀麿に比べれば朝比奈は子供みたいなもんだ」
と誰かが言ったそうだが、その言葉が大げさではないことがこのDVDからよくわかる。
園田高弘氏の「皇帝」も特大の名演。
買いましょう。宝です。
園田高弘校訂の楽譜です。
ただし、速度指定、強弱、スラーなど園田氏が解釈した部分は薄線で書かれており、原典版の記載とはっきり区別されているので、原典版と解釈版の良いところを兼ね備えた楽譜です。
どの原典を採用しているかについては、記載がありません。
(おそらくヘンレ版ではないかと思います)
解説・分析は『バッハ インヴェンション 分析と演奏の手引き』に比べると少ないですが、『手引き』が解釈版の楽譜を用いているのに対し、園田版は原典版を用いているのが長所です。
このインヴェンション編と、
シンフォニア編 が別冊なのは不便です。