小林聡美に尽きる。
男の心が乗り移った女子高生の役という極めて難しい設定であるが もう開き直って 嵌まりきった演技は見ていて 爽快の一言に尽きる。この役を引き受けることは 女優として極めてリスキーであったろう。どういう事情やいかなる気合でそれを受けたのか。
小林聡美に一度聞いてみたいが そのきっぷの良さたるやいかに。この役をやったことが 彼女の一生のキャリアの礎石になったと言っても過言ではないと思う。大林は 小林にこの役を済まないと思って 「廃市」でしっとりとした役を用意したと言っているが どうしてやはりこれが彼女の なんと言っても「出世作」である。
今は三谷幸喜の奥様にもなってしまい エッセイストとしても異能を見せる
小林聡美という女優は これからが楽しみな 恐るべきお方である。小生は 言うまでもないのだが 大ファンです。
十代の頃に大林宣彦監督の映画を見て、二十代になって何度か現地を訪れました。なので、やはり映画ロケ地など映画で見た風景としての
尾道ばかりを観光したので、この写真集には知らない風景がたくさん載っていました。
なんでそれをズームで撮るの?と外国人から見た日本的な不思議な写真もありましたが、見る人が違うだけでこんなに違って見えるんだなあと、実感しました。
高台から
尾道水道を写したワイドな写真がやはり自分の中の
尾道のイメージと合致して、一番気に入りました。