交代しベンチ入りとなった大和田がベンチに居てもやることはあると味方に檄を飛ばす姿には感動するものがある。
もともと大和田は夢の島に入部する頃から熱い男だというのは分かっていたが、今巻を読み進めている内に大和田のキャラクターが変わってきたような印象があります。
次の決勝戦の相手である橘がただゲームにデータを入れて先を読むデータ派ではなく、相手チームの感情を読み取り同化することでどのような変化や進化があったかを感じ取る選手であったことに周りが驚く場面がありますが、マネージャーじゃあるまいし、ただのデータ派が決勝まで勝ち進む訳がないだろうと読んでいて呆れました。
次の打席の小川が彼なりの瞬策で久里のジャンプ打法をまねて出塁しますがこれにも疑問を抱きました。新入生歓迎試合で久里は力の無い小川に腰の回転で打つアドバイスをしているのに、ジャンプしたら地に足つかず空中で腰の回転を活かすのは困難なはず。そのような状態で非力な小川が一、二塁間を抜ける活きた打球を打ってます。
続く久里が大和田とシンクロしての片手打法及び球の影を追って
ステルスボールの位置を把握し本塁打。しかし本人は実力ではなく運に左右される天候による影を見ての打法に恥じます。まあ久里らしくて良かったと思います。
最後に赤倉が仲間のトライを受けて久里と同じ片手打法で挑み、途中で久里が恥じた理由を知り、さらに燃えて
ステルスボールを打ち返しますがあえなくアウト。ここはいつも通りの展開ですね。
スリーアウト交代、夢の島の守り。魔球PbがJFKに打たれたので新たな魔球を披露したところで次巻。
決してつまらなくはないのですがいまひとつ面白くなかったですね。
抜けましたが次の決勝戦の監督が、夢の島の工藤監督が肩を壊したトラウマの元投手というオチ。工藤監督のトラウマに関わる話はいずれストーリー中に組み込まれるだろうとは予測してましたが、決勝戦は因縁みたいなものが無くて生田との戦いのような野球バカ同士の熱い戦いを期待していたので残念です。