フランスの美人大女優イザベル アジャーニが主演する、異色のSFホラー。「ポゼッション」とは魔に取り憑かれるという意味。若く美しい妻アンナの行動に疑問を持った夫マルクは私立
探偵を雇う。アンナには想像を絶する恐ろしい秘密を持っていた。
イザベル アジャーニの常軌を逸した迫力ある演技は必見。この演技によりアジャーニは81年度のカンヌ国際映画祭主演女優賞、
フランスセザール主演女優賞を獲得した。
本コミュニティのレビュアー諸氏からご紹介頂き購入致しました。
数々のレア・グル―ヴを発掘する事で有名らしいfinders keepers レコードから発売された、
ポーランド出身のアンジェイ・ズラウスキー監督映画の常連作曲家、アンジェイ・コジンスキーによる81年の問題作「ポゼッッション」の未使用音源を含むサントラです。
2012年に日本のディスク・ユニオンが直輸入し、佐藤雅彦氏のライナーを付けた物。
斯様にマニアックな作品を30年後に日本語解説付きで手に入れられるとは夢にも思いませんでした。
個人的にズラウスキーの2作品「夜の第三部分」と「ポゼッション」を最近再見したのですが、映像のパワフルさと共に、音楽の異様なノリ、クラシックとロックを融合させた攻撃的な音楽に衝撃を受けました。
本紹介欄の曲目リストに有る27曲を僅か30分に凝縮した内容で、映画のテーマであるロック・ディスコ調のシンセとリズムに彩られながらも何処かヒンヤリとした1「The Night The Screaming Stops(Opening Titles)」と同テーマのリプライズである27曲目の「The Man with The Pink Socks」で、己が尾を喰う蛇の如く閉じられた構造は何度掛けても飽きません。
三拍子の曲(「夜の第三〜」でも効果的に使われていた)も様々なアレンジを加えられ、時に優雅に時に不穏なワルツとして、何度も登場致します。
充実した英文ライナーも、Andy Votel氏による本レコードの音源発掘に触れた物と、英国のズラウスキー研究家、ダニエル・バード(Daniel Bird)氏による映画本体に焦点を当てた詳細な解説が読み応え有りました。
一部例を挙げますが、『ポゼッション』とH.P.ラヴクラフトが創り上げた「コスミック・ホラー」との関連を、その手の映画の成功作と脚本家ダン・オバノンが考える4作品(皆、成程、と思わせる名作ばかり)と共に挙げるなど、興味深い内容でした。
『ポゼッション』をご覧になって、音楽にも興味をお持ちの方、リーズナブルな金額で、日本では得難いコジンスキー&ズラウスキーの情報をお探しの方、大いにお薦めです。
同時期に発売された「夜の第三部分」のサントラはヴィニール盤だけでした。
可能でしたらライナー付きCDで再発して頂けると幸甚です。
"イザベル・アジャーニの狂気の演技でカンヌ・・狂気になってゆく演技ということだけで見れば満点ですか。ぼく的にはあまりの演技過剰(実際そういう役柄だからしょうがないですが)、いっちゃってる演技が延々とで息苦しいし暑苦しいし深みがない物語です。再度、アジャーニの演技は最高なのでその欠点を補って余りある作品と思います。
この作品の過激性から言って、再発されないかもしれません。今のうちに購入することをお勧めします。ホラーと言うより、人間崩壊ドラマの傑作です。悪魔が本当にいるのか、人間が悪魔を作り出しているのか、見る者が答えを出す映画かもしれません。
ベルリンの街が不気味な荒野に見えるのが素晴らしい!
一見、DVDが廃盤状態に見える本作品ですが、あきらめてはいけません。
デジタルニューマスター化された、
英語音声(日本語字幕対応)で国内正規盤のDVDがスティングレイ社より発売されています。
Googleで「allcinema selection ポゼッション デジタルニューマスター版」で検索してみて下さい。