子供向け作品と侮ってはいけない。こいつは成人男性のわたしが今観かえしても実におもしろい。90年代のアニメ黄金期に生まれたオリジナルなセンスあふれるドタバタコメディの傑作。まったくもって明るく、テンポよく、かわいらしい。アニメらしいポップな躍動感(表情や動きや背景の自由なメタモルフォーゼや転換など)を驚嘆すべきセンスで細部に至るまで縦横無尽にパワフルにリズミカルに詰め込んだハチャメチャな演出が実に爽快!。やっぱほんとにいいアニメが多いのって80〜90年代だよなあ。
ブタに変身するというオマヌケさ(しかしこのルックスは実にかわいらしい)がいろんな意味ですごくいい味を出している(ブタに変身することをカッコ悪いと思っているのに何故かぶーりんが街の人々や片思い相手にまで好かれてしまう主人公のジレンマなど)。またOP、EDテーマ曲、劇中音楽がすべて実にすばらしい。なんといっても話のネタが多彩で、毎回そうくるか、という発想にわくわくが尽きない。果林/ぶーりん、黒羽、琢磨、光一、トンちゃん、この五人をはじめキャラそれぞれの個性の強烈さを発揮する声優陣もそれぞれに見事で、彼らの過剰なまでのぶつかり合いがまた見物。
また主演の果林/ぶ〜りん役の白鳥由里の、表情や展開に合わせてクルクルと多様に変化するコミカルで生き生きした演技がすばらしく絶妙で、まさに作品全体をひっぱっている。ギャップのある幅広い役柄をそれぞれ完璧にこなす声優界のスターとしての彼女の天才を改めて実感した。声優としての白鳥さんへの興味がある向きには必須だろう。彼女は声優の鏡だ。
すべて実話なので、人気マンガ家さんがネコにめろめろな様子が楽しめます。
聞いたことないマンガ家さんのほうか多いですが、そのなかにもうまく描かれたものもあり。
筆頭の伊藤潤二先生の作品は群を抜いていて、楽しめますが、その他は山ナシ意味ナシオチなしです。
猫がでれでれに好きな方、マンガも大好きな方にはお勧めできます。
個人的には、「好き」です。