山上たつひこの作品中これがベスト1です。と言いきってしまいましょう。大ヒットした
がきデカや影のベストセラーと言われた喜劇新思想大系よりもっと破壊的でキレタ作品です。これに匹敵するのは、鋼鉄男シリーズだけですが、主人公はやはり半田溶助で表題の鋼鉄男はサブキャラ扱いされている始末。抱腹絶倒まちがいなし よまなきゃソンしますよ!
こんな楽しい映画を撮れるなんて、ゴダールは只者ではない。映画の
遊びに満ち溢れており、イマジネーションを喚起するショットの連続
で楽しい限りです。
ちょっと足りない娘を演じたA・カリーナは、これが「気狂いピエロ」
のマリアンヌと同じ人かと思うほど役そのものになりきっている。
彼女、実は(?)うまいんだなーと感心。
「パルプ・フィクション」を撮った
タランティーノの頭の中には、
カフェでのダンス・シーンがあったに違いない(と確信)。
冗談としか思えない(しかも見事な)ラストシーンは、
ヒッチコックの「北北西に進路を取れ」も真っ青。