この鈴木盤は、ライヴ録音で、バッハ・コレギウム・ジャパンの幕開けとなるものだった。
私の所有する他演奏家のCDは、リヒター盤、コープマン盤、リリング盤で、この4種類の演奏を比較してみる。
リヒター盤の素晴らしさは言うまでも無い。
録音は古いが、その割には音質に、大きな不満は無い。
大編成で、細緻に計算し尽くされた、感覚的というより知的さが光る演奏だ。
終曲のコラールは、ソット・ボーチェで始まり、ポコ・ア・ポコ・クレッシェンドし、フォルティシモで終わる。
こういう計算がすべてを語っている様に思え、ソリストも合唱もすばらしいが、リヒターの統率力が光る。
コープマン盤は
ドイツ輸入盤。
録音状態は、非常に良く、包み込まれる様な、柔らかい印象だ。
ソリストはあまり前に出ないが、練り上げられた合唱の素晴らしさに、聴き惚れる。
多くの面で、中庸だと言える、万人受けする演奏。
リリング盤は迫力があるが、演奏が荒い。
福音史家を歌うシュライヤーの大きな抑揚、バスの晩年のディースカウのテクニカルな歌い方など、特徴は多い。
DDDであるのに、録音状態に、少々不満もあるが、合唱も特徴があり、やや特異な演奏という印象だ。
この演奏、全体に、バタくささが目立つが、反面、かなりの迫力だ。
本、鈴木盤は、なかなかハイレベルだ。
ソリストの歌唱は前に出る印象で、味わい深く、それぞれの器楽のレベルは、相当高い。
ただ、この曲を支配するとも言える合唱の歌唱が少々不満で、迫力不足である上、個性にも乏しい。
マタイ受難曲にも増して、このヨハネ受難曲は、合唱が、曲全体を、大きく支配していると思う。
本、鈴木盤は、合唱の仕上がりに物足りなさはあるものの、福音史家のゲルト・テュルクのリードが光る。
突出はしていないが、本、鈴木盤も、十分な聴き応えだ。
何とか世界的レベルだと言える演奏だと、私は感じる。
痛い目を見ます 自分はガンプラばかり作ってたので、たまにはってことで買ったのはいいのですが…という感じです (当たり前と思われるかも知れませんが)灰色一色でそのままだと寂しい感じになると思ったので色は適当に買いましたが慣れないと難しいです 色々調べてたらパーツを塗ってから組み立てたほうが良いというのを見かけたのでその通りにやってるのですが、かなり面倒です バーッと組み立ててしまうタイプの人だと多分挫折します ガンプラのように「ここをこのように嵌める」ではなく、「ここに付ける」というような単調な説明図なのであっているのか不安になります あと塗った後の乾かす場所も考慮しないと大変です 自分は箱の蓋を使って、片面だけ塗り、塗ってないほうを下しています 塗る練習はガンプラでやっておく事を推奨します ただ、面倒な分出来た時の感動もありますのでトライするのも有りかと思います
第18番は、オーケストラの導入部から生き生きとした覇気が漲っていて、充実した演奏を聴かせる。音色に対する配慮が行き届いていて、各楽器が強い存在感をアピールしているが、特に木管楽器の充実は特筆もの。
モーツァルトが書いたフレーズの魅力を十二分に発揮して、時に面白く、おどけた表情や、カワイさ、とぼけた所など、多彩な表情を見事に表現していた。
フォルテピアノにありがちなオモチャのピアノのような音色は当然だが、低音域はちゃんと音に重さを感じるし、高音域もチャチな感じになっていない所がいい。全音域に渡ってバランス良く響いていて、古楽器というハンデを感じさせない演奏になっている。録音がまた素晴らしく、オーケストラとフォルテピアノのバランスがバッチリ決まっている。
第2楽章の冒頭、悲しいメロディをオーケストラが奏でるが、その伴奏をフォルテピアノがアルペジオで支えている。モダン・ピアノで聴くと音がハッキリ聞こえるので、独立したフレーズのようだが、フォルテピアノだと「ポロンポロン」とハーブの伴奏のようで、ハッキリ伴奏音型としての役割が感じられた。
第3楽章も充実している。オーケストラが強いアタックや音を短く切るといった方法を使わず充実した音を出すことで曲に迫力を与えているのはさすがと言える。フィナーレは気持ちよく盛り上がったが、ここまで高揚感が頂点に達すると、フォルテピアノに更なる音量で「ババーン!」と決めて欲しくなってなってしまう。それは無い物ねだりなんだけどね。
第22番はオペラの序曲を思わせるような堂々とした開始。オーケス卜ラの厚みがあって迫力十分だ。トゥッティでの押し出しも強くて、生き生きしている。そうかと思うとフォルテピアノが活躍する場面ではスッと引き、立体的空間を作ってフォルテピアノを包んでくれる。その中をフォルテピアノが軽快に自由な歌を歌っている感じ。
ここではブラウティハムが自作のカデンツァを弾いているが、チェンバロを聴くようなイメージがあった。速いパッセージをあまり抑揚をつけずにどんどん弾いていく所なんか、チェンバロの均質な音がギッシリ詰め込まれているようだった